ヒントは特許申請にあり!

実は東京ディズニーリゾートを運営する株式会社オリエンタルランドは、2004年に「抽選システム及び抽選情報処理装置」に関する特許を出願しています(結果は、「一般的に容易に考えつける」などの理由で拒絶査定)。その内容を見ると、上記のような問題を見事に解決してみせていました。

抽選システム及び抽選情報処理装置 - 特開2005−266842 | j-tokkyo

長い文章なので要点のみ紹介しますが、最大のポイントは、解決する課題として記載されている以下の文章です。

残り当選数や残り抽選時間等に応じて当選倍率を自動的に変動させて、抽選申込み時間の早い遅いや、抽選申込み数の多い少ないにさ程関係なく、主催者の意図した通りに抽選時間内に、合理的に当選残数を0にする。

具体的な方法は、

・ 日々の抽選データを蓄積
・ データからその時間の抽選者数を予測
・ 抽選の残り時間と残り席数を取得
・ 抽選終了時間までに合理的に残席ゼロになるように当選倍率を決定

詳細な計算方法までは記載されていませんが、抽選終了時間まで当選者を出し続けながら、なおかつ、いつ抽選をしてもなるべく平等になるように考えられているというわけです。

 

最大の攻略法は、空いている平日を狙って行く……

もちろん、特許出願は10年近く前のことであり、現在もこの通りの抽選システムである可能性は低いでしょう。何かしら改善なり改良が加えられていると考えるのが自然です。

が、一方で「いつ抽選をしても平等になるように」との基本思想に変化はないだろうとも想像できます。

唯一言えるのは、

・ 入場者数が少ないときは相対的に当選確率が上がる
・ データによる予想抽選者数と、実際の抽選者数に大きな齟齬があった場合、誤差を調整するために当選倍率が変動する

程度のことだけですね。後者にしても、たとえそのとおりだったとして、当選倍率が上がっている時間を意図的に狙うのは、事実上不可能です。ならば最大の攻略法は、空いている平日を狙って行く、という結論になります。

やはり運を天に任せて、根気強く通うしかないみたいですね。うむむ、残念!

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