「家庭用ガスコージェネレーションシステム」累計販売台数

大阪ガスは、自宅で電気とお湯をつくることができる家庭用ガスコージェネレーションシステムの累計販売台数が8月6日に10万台を突破したと発表した。国内都市ガス事業者では初の達成となる。

2003年3月にクリーンな天然ガスでガスエンジンを駆動する「エコウィル」、09年6月に天然ガスから取り出した水素を空気中の酸素と化学反応させる「エネファーム」を発売。どちらも分散型エネルギーシステムで、CO2と光熱費を大幅に削減する。また、ニーズが高まっているエネルギーセキュリティや電力ピークカットにも貢献することから、環境意識の高い家庭や住宅メーカーを中心に売上げを伸ばした。

10万台販売によるCO2削減効果は年間約10万tで、杉の木約720万本の植林に相当し、最大約9万5000kWの電力ピークカットに貢献する。

13年1月からは、関西「ダブル発電家」推進計画を展開。「エコウィル」や「エネファーム」と太陽光発電を組み合わせた「ダブル発電」の普及に取り組んでいる。自宅で電気をつくる「発電家」を増やすことで環境負荷を低減し、エネルギー問題や環境問題への貢献を目指す。使用電力の80%を自家発電でまかなうので、経済性も高い。この計画には、大阪ガスだけでなく、住宅メーカーや工務店など、100社以上が賛同している。

計画の推進リーダーは、大阪ガスのCMに出演している俳優の大沢たかおさん。6月2日には、神戸市六甲アイランドで1000人の発電家と大沢さんによるCM共演イベントを開催。発電家が自宅で発電した電気をもち寄り、音楽に合わせてそれぞれ光の音符を灯すことで、一つの大きな楽譜をつくりあげた。「一人の力は小さくても、みんなの力を合わせれば大きな力になる」というメッセージが込められている。

CMは現在放映中で、イベントの様子を収めたスペシャルムービーを大阪ガスサイト内の特設ページで公開している。