『終戦のエンペラー』 (C)Fellers Film LLC 2012 ALLRIGHTS RESERVED

本日、68回目の終戦記念日を迎えた。この時期は先の戦争と戦後の日本の歩みを振り返る記事や報道を目にする機会が多いが、歴史の教科書に名前が載っていない、しかし日米の架け橋となった人物の名前はあまりあがることはない。彼は公開中の映画『終戦のエンペラー』の主人公ボナー・フェラーズだ。

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ボナー・フェラーズは、1945年に進駐軍を率いるマッカーサーと来日し、アメリカの対日政策において大きな役割を果たした。しかし、彼の名は研究書や歴史書などでは目にするが教科書には記載されていない。映画はマッカーサーが部下のボナー・フェラーズに“この戦争の真の意味での責任者は、いったい誰なのか”について調査するよう極秘指令をくだし、日本を独自に研究し、日本を救いたいと願うフェラーズが、戦争の真実を求めて奔走する姿を描いている。

本作は史実を基にしながら、フェラーズと日本人女性の恋愛ドラマなどを新たに創作した作品で、ドキュメンタリーや純粋な歴史映画ではない。しかし、フェラーズが残してきた記録から彼の想いや思想が描かれている。また、製作陣は作品に客観性をもたせるために英国人監督のピーター・ウェーバーを起用。監督は撮影前に様々なリサーチを行い、日本にも何度も足を運んだという。ちなみにフェラーズを演じたマシュー・フォックスは「こういった歴史についてはほとんど知らなかった。新しい歴史を学ぶのは大好きだよ。だから、いつでもストーリーテリングと、過去に起きた事柄について何か学べる機会を組み合わせることが出来れば、それ以上のことはないと感じる」とコメントしている。

『終戦のエンペラー』
7月27日(土)公開