終わりがこないコンテンツを目指して。

『Xperia(TM)feat. HATSUNE MIKU』を買うにあたって、一番の不安要素はコンテンツの終わりが来ることでしょう。

始まるものがあれば、終わるものがあるのは当然の摂理ですが、生活と密接に関わり長く愛用するからこそ、コンテンツに終わりが見えてしまっては所有意欲が削がれてしまう。

背面のデザインが違うだけなら、今のスマホにミクさんイラストのカバーをつけてしまえばいい。 Androidにはミクさんのアプリはたくさんある。 それでもなおミクスマホを選ぶべき理由を、失礼を承知の上で担当者に聞いたみた。

「どこまででもやっていけるフレーム(枠)を用意しようと思っています。 僕らがコンテンツを提供するという今までのスタイルでは販売と同時に終わりが来ます。それが今までのやり方だったんですけど、今回は「Find Your MIKU Project」のようなユーザー参加型のコンテンツを用意しました。
 

Illustration by iXima Background design by TOHRU MiTSUHASHi (C)Crypton Future Media, INC.
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『初音ミク』が持っている文化がそうであるように、「Xperia(TM)feat.HATSUNE MIKU」を使うことで、クリエイターやコンテンツとつながっていくような仕組みを作りたいと思っています。私達の方で終わりが決まっちゃうようなのはダメです。」

浅はかでした。 さすが「ジョジョ」や「エヴァ」とのコラボを実現させてきたチームです。

ボカロファンが育ててきた誰でも参加できるという“入り口”の広さを理解した上で、ファンの“ボカロライフ”がより快適になり、長く楽しめるようなコンテンツ作りを意識しているそうです。

 

インタビューを終えて。

終始、和やかな雰囲気でインタビューは進み、PR担当者からは「これもうインタビューじゃないよね(笑)」という言葉が飛び出す始末。

貴重な時間の半分くらいをボカロ談義に費やしていたような気もします。

インタビューに応じてくれた開発者の方々は、『初音ミク』を発売当初から知ってるというだけあって、『初音ミク』らボカロファンに対する理解も深く、多様な世界観と文化を尊重したいという姿勢を感じ取れました。

「私はトリノコシティが好きです。 あの跳ねるようなリズムが気持ち良いんですよね。」
「僕はMac版が発売されたらボカロPとしてデビューしますよ。 楽曲の構想は出来ています」(このインタビューの翌日、VOCALOID3のMac版が発表。これは何かの因果でしょうか…)

これまでに蓄積してきたノウハウだけでなく、彼らも『初音ミク』に魅了されたファンだからこその自信が現れている気がします。

そういえば今回の『Xperia(TM)feat. HATSUNE MIKU』には、『ジョジョの奇妙な冒険』とコラボした時のように、ノベルティを用意するかもしれないそうです。 地域限定となるかはまだ未定ですが、インタビュー中に「どんなものが良いと思いますか?」と逆インタビューを受けてしまいました。

他にも『初音ミク』以外のキャラクターやミクさんのコスプレをしたマチキャラの登場など、企画段階のコラボコンテンツを実現に向けて頑張っていくと意気込んでいました。

発売まであと約1ヶ月、予約開始も間近に迫り残された時間はあとわずか。

開発プロジェクトチームの皆さんの頑張りに期待しています。 きっと彼らならミクファン、ボカロファンの期待に応えてくれることでしょう。
 

フィギュアとアニメが大好きなオタク系ライター。「ねとらぼ」や「INSIDE」など、ウェブメディアを中心に活動中。好きなキャラは「初音ミク」。夢はコミケにサークル参加すること。