プレミアイベントの様子

東映アニメ史上最高額の3000万ドルを費やして完成した3Dアニメーション『キャプテンハーロック』のプレミアイベントが20日、東京・台場で開催され、ボイスキャストを務めた小栗旬、三浦春馬、古田新太、福田彩乃らが出席した。

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本作は、松本零士氏原作の人気漫画「宇宙海賊キャプテンハーロック」が誕生から30年を経て3Dでアニメ化。かつての大戦の英雄にして、いまは全宇宙の敵として指名手配されている宇宙海賊ハーロックとその部下たちの孤独な戦いの真実が描かれる。

小栗らゲストは松本氏が宇宙船をイメージしてデザインした観光船「ホタルナ」に乗って、レインボーブリッジをバックに登場。船上のデッキに上がり、ドクロマークの海賊旗をなびかせての東京湾航行に小栗は「気持ちよかったです」と満足そう。完成した映画についても「壮大なスケールで観たことない世界が広がっていると思います」と胸を張り、原作漫画の誕生から30年を経ていまなお愛されるハーロックについて「すごく大きな勇気を持って戦い続ける姿がカッコいいと思う」とその魅力を語った。

三浦はプライベートでも仲の良い小栗との共演を「日頃から憧れの目で見ている小栗さんと一緒で、普段から頼りにしているので(アフレコで)横にいてくれるだけで心強かった」と振り返る。古田は自身が演じたアルカディア号の副長ヤッタランのようなサングラスをつけて登場し「僕はハーロック世代でファンだったので」と本作への出演の喜びを語った。

福田は、鳥のように見えて、実のところ正体不明の生物・トリさん役で出演しており、映画ではセリフというよりも鳴き声を響かせているが、この日も開口一番、トリさんの鳴き声を披露。「(アフレコの)前日はキジやペリカンの動画を観まくりました!」と明かし会場をわかせた。

日本国内はもちろん、海外市場も視野に入れて製作された本作だが、ヴェネチア映画祭での上映も決定。荒牧監督は「イタリアでも元々、『ハーロック』は人気があると聞いているので現地の反応が楽しみです」と期待を口にしていた。

『キャプテンハーロック』
9月7日(土)全国ロードショー