田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス) (c)J.LEAGUE PHOTOS 田中マルクス闘莉王(名古屋グランパス) (c)J.LEAGUE PHOTOS

8月24日(土)、Jリーグで今最も勢いのあるチームと、今最も勢いのある若手FWを擁すチームが激突する。名古屋グランパスとセレッソ大阪のことである。名古屋は現在10位と中位に位置するが、7月のリーグ戦再開以来6勝1分1敗と上げ潮状態にある。C大阪は7月以降4勝1分3敗だが、4位につけ、ここ2試合で7ゴールを量産する。そして、両軍には攻守のキーマンがいる。名古屋の最終ラインには日本代表待望論が叫ばれる田中マルクス闘莉王がいる。C大阪の前線には今を煌く日本代表FW・柿谷曜一朗がいる。無論、サッカーは11人対11人のチームスポーツだ。だが、個人対個人の局面が勝敗を左右することも多々ある。闘莉王×柿谷のマッチアップは、Jリーグ屈指の注目度を集めるだろう。

チケット情報「8/24(土) 名古屋グランパス対セレッソ大阪 J1リーグ戦」

『コンフェデ杯』以降、日本代表は7試合で19失点と守備が崩壊状態にある。そこで、クローズアップされたのが闘莉王である。ご存知の通り、名古屋の背番号4は、新メンバー発掘の場となった『東アジア杯』も召集されなかった。確かに、今季前半は、闘莉王のパフォーマンスは低調だった。スピードで振り切られるシーンや彼らしくないミスも見られた。オーバーラップ時の帰陣の遅い悪癖は直らず、あわやというシーンもあった。だが、暑い季節とともに、トップフォームに上げてきた。フィジカルの強さと高さを発揮するのは当たり前、読みと技術を駆使してここぞというタイミングでボールを回収する。最終ラインから組み立てるパスの精度は相変わらず高く、前節・サンフレッチェ広島戦の後半にFW起用されると、貴重な同点弾も決めて見せた。日本代表の最終ラインを率いた当時のパフォーマンスが戻ってきたのだ。

対する、柿谷。『東アジア杯』でチャンスを掴み、8月のウルグアイ戦で欧州組と初の融合を見せた23歳のアタッカーは、Jリーグで高い技術を見せ付けている。ファーストタッチで相手DFを置き去りにするトラップは脱帽もの。シュート前にすでに勝負ありのマッチアップを繰り広げてきた。もちろん、シュートのテクニックも高度だ。前節・清水エスパルス戦でも、MF・シンプリシオからパスを受けると、右足でボールを止めノーステップで左足を振り抜いた。相手GKの頭上を越す、見事なループシュートを決めたのだ。昨季、初のふたケタゴールを決めた柿谷は、各チームのマークが厳しくなる今季、得点ランク6位の13ゴールをマークする。

Jリーグ屈指のDF・田中マルクス闘莉王とJリーグ随一の若きアタッカー・柿谷曜一朗。勝敗はもちろん、両雄が繰り広げるであろう、極上のマッチアップは見逃せない。名古屋グランパス×セレッソ大阪は8月24日(土)・名古屋市瑞穂陸上競技場でキックオフ。チケット発売中。