ミラノ・スカラ座「ファルスタッフ」Photo:Rudy Amisano / Teatro alla Scala ミラノ・スカラ座「ファルスタッフ」Photo:Rudy Amisano / Teatro alla Scala

“イタリア・オペラの総本山”ミラノ・スカラ座が、大作曲家ヴェルディの生誕200周年を記念して、9月に来日公演を開催する。

「ミラノ・スカラ座 2013年 日本公演」の公演情報

オペラの本場イタリアの中で頂点に君臨する名門オペラハウス、ミラノ・スカラ座。これまで数多くの著名作曲家やオペラの名作を世に送り出してきたが、なかでもイタリアが誇る大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディとの関係は特別だ。若き日のヴェルディの才能をいち早く認め、世界の巨匠に押し上げたのが、何を隠そうスカラ座。処女作「オベルト」から最後の「ファルスタッフ」まで、ヴェルディの主要作品を初演しており、今日では“ヴェルディの劇場”と呼ばれるほど、両者は切っても切れない縁で結ばれている。

4年ぶりに開催されるスカラ座の日本公演では、名アリアが満載のヴェルディ中期の傑作「リゴレット」と、ヴェルディが最後に手がけたオペラ「ファルスタッフ」の2作品を上演。注目の指揮には、いま世界で最も熱い期待を集めるふたりの“若き巨匠”ダニエル・ハーディングとグスターヴォ・ドゥダメルを迎える。エル・システマが生んだ最大のスターであり、パワフルでドラマチックな指揮ぶりで音楽界を席巻しているドゥダメルは「リゴレット」を。繊細な指揮ぶりに定評がある知性派ハーディングは「ファルスタッフ」を指揮。明日のオペラ界を背負って立つふたりのタクトのもと、伝統のスカラ座が描く“新時代のヴェルディ”に期待が高まる。

また、“ヴェルディの劇場”スカラ座の威信をかけたともいえる豪華な歌手陣にも注目だ。当代きっての“ファルスタッフ歌い”アンブロージョ・マエストリや、「リゴレット」で競演する現代最高バス歌手、レオ・ヌッチとゲオルグ・ガグニーゼをはじめ、バルバラ・フリットリ、アントニオ・ポーリ、エレーナ・モシュク、ダニエラ・バルチェッローナ、エレーナ・モシュクなど、本場ミラノも羨むような充実の布陣が揃う。

ヴェルディ生誕200周年記念「ミラノ・スカラ座 2013年 日本公演」は、9月4日(水)より開幕。東京文化会館(東京・上野)で「ファルスタッフ」(5公演)を、NHKホール(東京・渋谷)で「リゴレット」(4公演)を上演する。また、日本公演開催を記念して、ミラノ・スカラ座管弦楽団による特別演奏会も東京・名古屋・大阪で開催。いずれもチケットは発売中。