『B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18』を睨み、激しい鍔迫り合いを展開する東地区。中地区でシーホース三河、西地区では琉球ゴールデンキングスが独走するのとは対照的に、東地区は6チームがすべて勝ち越している。1位・アルバルク東京と2位・千葉ジェッツが2ゲーム差ならば、3位・川崎ブレイブサンダースと4位・サンロッカーズ渋谷は1ゲーム差。『CS』ワイルドカード出場圏内のSR渋谷と5位・栃木ブレックスの差も3ゲーム差に迫ってきた。さらに6位・レバンガ北海道も栃木にゲーム差0で続く。
今週末行われる『B1リーグ 2017-18』第20節でも東地区の勢力図を左右する対戦カードが組まれた。千葉×A東京の首位攻防戦が展開されれば、川崎×北海道のワイルドカード争いも実現。SR渋谷が西地区1位の琉球を迎え撃ち、栃木は7勝29敗と西地区5位にあえぐ島根スサノオマジックと対峙する。そう、今週末の結果次第で東地区首位も『CS』ワイルドカード1位も変わる可能性があるのだ。
SR渋谷としては、まだ3ゲーム差あると安閑としてはいられない。直近10試合はSR渋谷が4勝6敗と調子を落としたのに対し、栃木は8勝2敗と上げ潮にある。事実、この2か月弱で4ゲーム差を詰められたのだ。しかも、SR渋谷は今節の琉球戦から、第21節は千葉、第22節はA東京、第23節は三河と1か月にわたり、トップクラブとの対戦が続く。一方の栃木は第21節・京都ハンナリーズ、第22節・名古屋ダイヤモンドドルフィンズを経て、東地区上位陣との対戦に突入する。
今節、栃木は島根に連勝する公算が高い。もしSR渋谷が琉球に連敗してしまったら……。次節以降、王者・栃木が一気にワイルドカード圏内に割り込んでくることだろう。
東地区の順位争いだけではない。『CS』を睨む上でも、第20節は重要な戦いとなる。ワイルドカード2位のSR渋谷にとって、西地区1位の琉球は『B.LEAGUE QUARTERFINALS 2017-18』で対戦する可能性がある。5月の決戦を見据え、少しでも優位に立っていたいところ。
前回の対戦は開幕戦だった。初戦は琉球に逆転を許し45-50で第4Qを迎えた。残り10分でSR渋谷は怒涛の攻めを見せるとともに琉球のオフェンスを完封。73-54で白星発進を飾ったのだった。第2節は琉球が出足から激しいディフェンスを見せ、SR渋谷にタフショットを打たせ、第1Qを9点に抑えた。そのまま一度もリードを許さず守り勝つバスケで65-53と琉球が前日の借りを返した。
開幕戦から4か月半、『CS』まで3か月。両クラブの力関係はどうなっているのか。ともに堅いディフェンスには自信を持っている。SR渋谷×琉球は2月16日(金)・17日(土)・青山学院大学青山キャンパス 青山学院記念館にてティップオフ。チケット発売中。