(左から)松本零士氏、“トリさん”の声を担当した福田彩乃

アニメーション映画『キャプテンハーロック』の公開を前に26日、原作者の松本零士氏と本作で劇中に登場するキャラクター“トリさん”の声を担当した福田彩乃によるトークイベントが都内で行われた。

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松本氏による宇宙を舞台にした大人気漫画「宇宙海賊キャプテンハーロック」の3Dアニメーションによる劇場版。トリさんは元々、ハーロックの大親友であり、いまはアルカディア号にその“心”を刻むトチローの相棒だった奇妙な生き物。人の言葉や心を理解し、ピンチになるとどこからともなく飛んで来てハーロックに寄り添うキャラクターだ。

松本氏と福田はこれが初対面。松本は「こんな美しい方がトリさんの声をやっていたとは」とトリさんの鳴き声と福田のギャップに驚いた様子。福田も緊張しつつ「光栄です」と語り、トリさんの鳴き声を松本氏の目の前で再現。松本は「素晴らしい! まさにトリさんそのもの。トチローになった気分です。ありがとうございます」と福田を絶賛した。

松本氏によると実はトリさんにはモデルとなった鳥が存在するとか。松本氏が大泉に一軒家を買った時に目の前の家で飼われていた鳥がそのモデルで「南米航路のタンカーで飼われていた巨大な九官鳥だったみたいで僕が『おーい』と呼ぶと『何だバカヤロー!』と返してきました」と明かす。それを聞いた福田が「バカヤロー!」とトリさんの声で再現すると、松本は「懐かしいね。この(九官鳥との)出会いがあったから生まれたキャラクターで、感謝してるんです。だからトリ“さん”なんです」とうれしそうに語った。

松本氏はさらに「トリさんの物語を作りたくなった」と語るなど福田との出会いで創作意欲が刺激されたよう。福田もノリノリでヤギに羊に馬、小鳥など得意の動物レパートリーを披露するなど次の仕事に繋げようと必死! 「先生、後でアドレスをお教えしますので飲みに行っていろいろ話しましょう」と語り、笑いを誘っていた。

『キャプテンハーロック』
9月7日(土)全国ロードショー