マカフィーは、サイバーセキュリティに関する年次レポート『マカフィー セキュリティ ジャーナル 2011』を現地時間の11月15日に発表した。レポートは、同社のセキュリティ研究機関McAfee Labsの研究員と業界のオピニオンリーダーが、企業のセキュリティ課題の解決、意思決定を手助けする最新情報を提供するもので、今回が第7号となる。

「Security beyond the Desktop」と題された今回のレポートでは、セキュリティ業界に警鐘を鳴らす国際的なエキスパートたちが、今こそより包括的なスタンスでネットワーク内外をみて、サイバー攻撃を完全に回避すべきだと述べている。

もはや防御だけでは今日のデジタル世界のデバイスやデータを保護できず、コンピュータ、ネットワーク、クラウドに防御手段を講じるだけでなく、「一歩引いて」セキュリティをより広い視点からみて、先手を打つ必要がある、と指摘する。

また、情報セキュリティの未来、最近のサイバースパイ活動、ハクティビズムの高まり、高度化するマルウェアのStuxnet、Duquなどを分析し、サイバー脅威の進化に対抗する包括的なセキュリティ戦略の必要性を詳しく述べている。

さらに、個人を狙った攻撃への対策や、モバイルデバイスへの攻撃の広がり、クラウドベースのアプリケーションの増加、分散するデータの保護、過去の分析から将来の攻撃を防ぐ、などの話題を掲載している。