左から、奥村佳恵、マルチェロ・マーニ、毬谷友子  撮影:端裕人 左から、奥村佳恵、マルチェロ・マーニ、毬谷友子  撮影:端裕人

東京芸術劇場が、芸術監督 野田秀樹の優れた戯曲を気鋭の演出家により紹介していくシリーズの第2弾として『障子の国のティンカーベル』を上演する。

第1弾として2010年に上演された松尾スズキ演出『農業少女』に続き、今回上演される本作は、野田が若き日に、まさしく天からおりてきた何かに突き動かされるようにして「1981年正月の3日間を返上し、殴り書いた」というもの。おなじみの童話“ピーターパン”に登場する妖精ティンカーベルを主人公に、若き野田のイマジネーションが奔放に炸裂する不思議な物語。女優ひとりと人形が演じ、随所に歌が挿入される、野田作品には珍しい作風で、なんと野田自身は演出したことがないという謎の作品。この秘作を、野田の最も信頼するパフォーマーで、ヨーロッパの傑出したフィジカル・シアター演出家、テアトル・ド・コンプリシテ創立メンバーのマルチェロ・マーニが演出。実力派女優 毬谷友子、奥村佳恵による2バージョンで野田秀樹が25歳で執筆した幻の名作戯曲を連続上演する。

公演は2014年2月13日(木)から23日(日)まで。チケットの一般発売は11月16日(土)より。