(左から)福島リラ、真田広之、ヒュー・ジャックマン、ジェームズ・マンゴールド監督、TAO

『Xメン』シリーズの人気キャラクター“ウルヴァリン”が日本を舞台に大活躍する最新作『ウルヴァリン:SAMURAI』の来日記者会見が29日、東京・目黒雅叙園で行われ、来日中のヒュー・ジャックマンをはじめ、宿敵・シンゲンを演じる真田広之、オーディションで大役をつかんだTAOと福島リラ、メガホンを執るジェームズ・マンゴールド監督が出席した。

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親日家として知られるジャックマンは「日本で映画を撮るという長年の夢が実現した。日本の文化や伝統、それに皆さんを本当に愛している」と感無量の面持ち。映画には日本の文化も随所に描かれ「一番驚いたのはラブホテルだね。脚本を読んで『誰が思いついたアイデアなの?』って聞いたら、『知らないの? 日本に実際にあるんだよ』って言われて。もちろん、実際にリサーチをしたよ(笑)」とジャックマン。

一方、“日本代表”としてジャックマンと対峙する真田は「自分が関わる以上は、日本人が観て不自然なものにはしたくなかった。実際に美術や小道具のスタッフから意見を求められたことも」。それでも「あくまでアメコミを下地にした作品なので、ただ単にリアルを追及するのではなく、日本の皆さんにも新鮮に見える日本像を目指した」と語った。壮絶なバトルシーンを演じたふたりは「日本の国宝である真田さんにケガを負わせることなく、撮影が終わってホッとしている」(ジャックマン)、「ヒューこそオーストラリアの国宝」(真田)とたたえ合っていた。

また、ジャックマンは「ここにいる美しい女性ふたりと共演できたことは、僕にとっても光栄なこと。演技はほぼ未経験だったと思うが、大規模なオーディションをした結果、やはりふたりが一番ふさわしかった。きっと、日本の皆さんも彼女たちの素晴らしさを発見するはず」とTAOと福島にほれぼれした様子。「ヒューさんと食事するシーンで、『少しずつ食べないと、お腹がいっぱいになっちゃうよ』と直接アドバイスしてくださった」(TAO)、「撮影初日からヒューとの共演。そばにいるだけで、学ぶことがたくさんあった」(福島)とハリウッドスターとの共演を振り返った。

『ウルヴァリン:SAMURAI』
9月13日(金)TOHOシネマズ日劇他全国ロードショー

取材・文・写真:内田 涼