『サイド・エフェクト』(C) 2013 Happy Pill Distribution. LLC. All rights reserved.

スティーヴン・ソダーバーグ監督が手がける心理サスペンス『サイド・エフェクト』が9月に公開される。本作のモチーフは、ニュースなどでたまに目にする“薬の副作用”をモチーフにした作品だ。

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本作はニューヨークを舞台に、処方された新薬の副作用によって夢遊病状態のまま殺人をおかしてしまった女性エミリー(ルーニー・マーラ)と、彼女の担当医である精神科医のバンクス(ジュード・ロウ)らを登場人物に、薬の副作用から起こった殺人事件の背後に隠された衝撃の真実に迫るサスペンス。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムらも出演し、『コンテイジョン』『インフォーマント!』のスコット・Z・バーンズが脚本を手がけている。

薬の副作用や、摂取量を間違えたことによるトラブルは定期的に報道されており、劇中に登場する抗精神病薬や抗うつ病薬も副作用が発生するケースが報告されている。これらはもちろん、合法的に処方された薬品だ。映画では、幸福な状態から一転して不幸のどん底に落ちてしまった女性エミリーが、精神科医のバンクスから新薬を処方される。服用し始めた当初は症状も回復し、トラブル続きだった夫婦関係も回復したが、ある夜、想像を絶する事件が起きる。

ちなみにエミリー役のルーニー・マーラは「大学のルームメートの一人が、アンビエン(睡眠薬)をたくさん飲んでいたわ。私たちは劇中でジュードのアパートがある、リトルイタリーに近いところに住んでいたの。ニューヨーク大学から1.6キロくらいだけれど、彼女は夢中歩行をして、まるで勉強していたみたいに午前2時に図書館で目を覚ますの。とても怖かったわ。私はそういう経験はしたくないし、そういう薬も飲んでいないわ」と語る。

薬は多くの人が日常的に服用しているものだ。もし、その薬が何らかの“副作用(サイド・エフェクト)”を引き起こし、誰かの命が奪われたとしたら、罪になるのは“薬”なのか“人”なのか? とても身近な題材だけに公開後も多くの話題を集めそうだ。

『サイド・エフェクト』
9月6日(金)TOHOシネマズ みゆき座他全国ロードショー