お点前を披露する中谷美紀

第37回モントリオール世界映画祭のワールドコンペティション部門へ正式出品している『利休にたずねよ』で、利休の妻を演じた中谷美紀が、現地時間の1日、モントリオール最古の教会であるノートルダム・ド・ボンスクール教会にてお茶会を開催した。

お茶会の様子

お茶会では、茶道を10年以上たしなんでいるという中谷がお茶会の主催者である“亭主”を、本作の監督の田中光敏が亭主の補佐である“半東”を務め、客人には、映画監督で中谷主演の舞台『猟銃』の演出家フランソワ・ジラールや、元モントリオール市長のピエール・ブルクらを招いた。教会に訪れたおよそ200人の人々に拍手で迎えられた中谷は、時折笑顔を見せ、フランス語で会話をしながらお点前を披露した。

お茶を飲んだ客人らは口々に「おいしい」とコメント。終了後、中谷は「みなさん、ようこそいらっしゃいました。私はここにいることが出来て幸せです」とフランス語と英語であいさつし、「今回、お茶の心を伝えられたか、私には答えがないです。でも、フィーリングについては共有できたと思います」と思いを語った。

本作は、直木賞受賞作で山本兼一氏の同名小説を映画化したもの。日本の偉大な芸術家として知られる千利休の切腹にまつわる真相を重厚に描き出す。歌舞伎役者で俳優の市川海老蔵が千利休を演じる。

『利休にたずねよ』
12月7日(土)全国ロードショー