それでも「二日酔い」になってしまったら?

二日酔いにならない飲み方を心がけるべきですが、それでもなってしまったものは仕方ありません。

神様に祈る以外に我々ができることは、まず横になって「休息」すること。毒素の分解作業でフル回転の肝臓を助けるには横になって休むことが一番。しかし、厄介なのは次の日が仕事や約束がある場合です。いつまでもベッドで寝ているわけにはいきません。


対処1:「水分補給」

これまで何度も書いてあるように、まずは「水分」を取ることが大事になります。「二日酔い」になった場合、すでに体に脱水症状が出ている場合もあるので、素早く水分吸収のできる「スポーツ飲料」がオススメ。

スポーツ飲料には、水分だけでなくビタミンやアミノ酸などがバランスよく含まれているため「水」を飲むよりも効果的に体内を潤してくれます。


対処2:「効果的なものを食べる」

食事をしっかりと取ることも「二日酔い」の回復を早める大事な方法の一つ。特に、翌日の朝ご飯はとても大切。二日酔いで食欲がないかも知れませんが、お酒まみれの胃の中を洗い流すためにも食べ物を取ることが必要です。

二日酔いにオススメの食べ物と言えば、まずは「しじみのみそ汁」。しじみには良質のタンパク質の他にビタミンB12や肝臓を助けるタウリンが多く含まれているため二日酔いの朝にはうってつけ。インスタントのものでも結構です。

また「柿やグレープフルーツ」などの果糖を多く含むフルーツもアルコールの代謝を早めてくれます。その他には良質なタンパク質を含み、荒れた胃も保護する「チーズ」。ビタミンCやタンニンがアルコールの代謝を促進する「緑茶」も効果的です。


対処3:「汗をかく」

汗をかくと、代謝が良くなり血中アルコールを分解する速度が早まります。心臓に負担がかからない程度の軽めの運動をしたり、お風呂に入り汗をかくのも効果的。ただし「二日酔い」の時は体に水分が足りない状態となっています。血がドロドロの可能性もあるので、汗をかく前にまずは水分補給をしっかりとすることが大前提となります。

また、これは二日酔いのときの話しなので、くれぐれも飲酒直後にサウナや入浴などで心臓に負担をかけるようなことはしないで下さい。
 
二日酔い対策で一番やってはいけないことが「迎え酒」。確かに、二日酔いが楽になるような気がしますが、それは新たなアルコールによって体を麻痺状態にしているだけ。増えたアルコールを分解するため、体にはさらに負担がかかるわけですから「頭のいい二日酔い対策」とは言えません。

アルコール依存になる可能性も出てくるので「迎え酒」はやめておきましょう。

最近の研究では、二日酔いは気分を悪くするだけでなく、脳の働きを一時的に低下させることも分かっています。通常よりも、物事を記憶する能力は5~10%ほど低下、仕事でのミスは30%ほど増加させる研究結果がでているとか。

お酒を飲み過ぎる気持ちも分かりますが、大事な前の日はやっぱり飲まないほうが良さそうです。

これで「二日酔い」のことも少しは理解できるようになったはず。これからの長い人生、お酒と上手に付き合って行くのも社会人には必要なスキルの一つです。
「酒は飲んでも飲まれるな」と言われる通り「賢く、楽しく」お酒を飲むよう心がけたいものです。

デザイン、アート、インテリア関連の記事を中心に執筆をするフリーライター。インドア系ライフスタイルメディア「roomie」でも執筆。国内外の人に教えたくなるような小躍りする情報を紹介予定。