失意のもと帰宅しながらも取り寄せる方法を模索

「KENTY SKYLINER」こと京成スカイライナーで中島健人さんの車内アナウンスを聞きながら帰路へ【韓国落としもの体験記】

日本へ到着。落とした携帯のことが頭から離れません。

帰宅途中、念のため予約しておいたPCR検査を受けて(翌日陰性の結果にひと安心)、家へ。

その日から、いかにして携帯を取り寄せられるか、本人証明書を韓国にいる信用できる方に託して代理で取りに行ってもらえないか、郵送方法はないかなどを調べました。

ホテルの方の他、旅行会社にも取り寄せを相談すると、旅行会社からは郵送代別で人件費が「忘れ物捜索に係る手数料 11,000円」という返事。

韓国人の日本語ができるガイドさんにも相談すると、「保管およびお渡しまで5千円」という返事。ただ、どの方も携帯を本当に代理でもらってこられるかはわからない状態。

最終的に、ホテルの方に引き続きお願いすると、携帯電話の取り寄せに力を貸してくださいました。

その後、ホテルの方からのご依頼で、ホテル宿泊時の顔写真、携帯の機種やIMEI(認識番号)や写真、念のためこちらからもなくした時間帯や状況、宿泊内容がわかる書類、リムジンバス内で撮影した自分が写っている写真などを送りました。

韓国に落としたのはこの携帯でした。箱の写真も本人証明として送付【韓国落としもの体験記】

その結果、リムジンバスの保管所から携帯電話のホテルへの移管が成功。

一難去ってまた一難

よ、よかったー!ですが、さらに頭を悩ませたのは、韓国から日本へ携帯電話を送れないかもしれないという、衝撃の事実。

え?サクッと郵送できないんですか!?

ガイドさんからは「携帯電話はバッテリーがあるため海外へ送る方法がありません」と言われ、ホテルの方にも「送れないですが最大1年間は保管できます」と言われ…。

夫の携帯だし仕事で携帯に保存した写真も使うし次の渡韓がいつになるかわからないし、ホテルで保管いただけて有り難いもののどうにか日本へ送れないかと、連日、ホテルの方とのやりとりが続きます。

なんでもインターネットで調べると情報が出てくる時代に、韓国から携帯電話を日本へ送ったという情報がほとんど見当たりません。

困る筆者にホテルの方が「郵便局のプレミアムEMSなら郵送できそうだ」と調べて教えてくださいましたが、いざ手続きを進めていただくと国際郵便だからなのか着払いはできず、カード情報も伝えたものの「プレミアムEMSは申請の際に韓国のカード番号の入力が心須とわかりました」となって郵送もできなくなりました。(なかには郵便局のプレミアムEMSで郵送したという方もいるようですが、本来は携帯電話は郵送不可のため、現地で支払いと書類が必要になるようです)。

その後、ホテルの方から「他の方法を探してみたのですが『DHL』というサイトで海外発送の申請をしていただくと、韓国のカード情報がなくても携帯電話の発送が可能のようです」とご連絡くださいました(感動)。

DHLはドイツの国際輸送物流会社で、さっそく申請。わー!携帯電話も送れそう!!手続きを進め、ホテルの方には箱のご用意や緩衝材のご相談をしました。

DHLの発送手続きが完了し、ホテルの方から荷物を引き渡す日時を報告いただいた後に、「パスポートの写真と名前、旅券番号が記載されている部分が必要」という連絡が。

荷物の引き取りが完了したはずなのに、なぜまたホテルで個人情報が必要なのかな?と、念のため日本のDHLの方に問い合わせたら、「韓国側に確認するとパスポート情報は求めていないそうです。個人的な解釈ですがホテル側の判断ではないでしょうか」という返答で、ホテルがいまさら身元確認するのかなあと疑念。