いやぁ、ビックリしましたよ! その先生は中国の方なんですけど、私がAKB48に入ったばかりの頃、ダンスを教えてくださっていた夏まゆみ先生の助手の先生にそっくりで! 「よみがえり?」って思いましたもん(笑)

――えぇっと、その助手の先生はまだ、ご存命でいらっしゃるんですよね?(笑)

アッ( ̄□||||!!……ご、ごめんなさい! でもそのくらい、似ていらしたんです!

SNH48を最初に教えてくださった先生も、とってもいい先生だったんです。でも新しい先生になってみたら、何かが違う。「この先生になって、何が変わったんだろう?」と思って、その先生がみんなに出している指示を全部、通訳してもらって聞かせてもらいました。そうしたら、一人ひとりに「あなたはココとココはいい。でもココとココはまだできていない」って指導してて。

まさに台湾で、プロ野球チームを率いていらっしゃる中島輝士監督がおっしゃっていたこと、そのまんま!「なるべく、まず褒めて、気持ちを上げていくことが大事」でビックリしちゃいました! 中島監督から、コーチ術を教えていただいて良かったなぁって改めて思いました。(第21回

さらに、それだけじゃないんです。私は今回も、こけら落とし公演とオープン2日目の公演を見て気になったこと、例えば「上半身の動きが足りない」とか「姿勢が悪い」とかをメモしていたんですけど、先生もそれと全く同じことを指導してたんです。それで思ったんです。彼女たちの技術指導は先生にお任せすればいいって。あまりにうれしくて先生に直接「谢谢!谢谢!非常感谢!」ってお礼を言ったら、先生からも「任せてください」って言っていただきました! SNH48がいい先生に出会えたことで佐江はようやく、SNH48で自分自身のことを頑張っていいんだなぁって思えましたね!

――これまで佐江ちゃんは、SNH48のために自身を「犠牲にしなくちゃ」と思い詰めているような節もありました。

自分がやらなきゃいけないことが、余りにもたくさんあると思っていたかもしれません。SNH48の進化のためにはアレもコレもやらなきゃいけない。でも自分が現地入りできる機会も、時間も限られている。彼女たちのために、自分を犠牲にしてでも何かをしなきゃいけない。「それしか道はない、それしかない」って思わなきゃいけないって。

目に見えないプレッシャーで、押し潰されそうでした。でも今回、大きな課題のひとつを先生にお任せすることができてようやく、肩の力が抜けました。「やらなきゃいけないのにできないこと」でがんじがらめだったのが、佐江が目指すべき新しい目標が、一気にクリアになったというか。

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