調味料、乾物

調味料関係も相当な種類があるのだが、リピートしているのがこぶ茶、鶏だしの素。

こぶ茶 北海道同南産真昆布使用 80g 92円

塩やダシの代わりにちょこっと足すことで、料理がグンと美味しくなる! 味が決まらない、もうひと味足りない、今までの料理をもっとおいしくしたい。そんなときに大活躍。

業務スーパーもっともリピート率が高い一品。通常のものは45g程度で300円代だが、業務スーパーでは倍くらい入って92円という安さ。

乾燥した昆布を粉末状にしたものに、塩分や砂糖、調味料他、あられなどが加えられ、飲料として飲むものというのが昆布茶のイメージ。もちろんふつうに飲んでもおいしいのだが、味のバランスがいいので、お料理に使うと劇的においしくなる!

料理をしていると味に自信がなくなってしまうときがある。もう少し塩気が必要かな? とか、味が決まらないなあ? とか、な~んか物足りないな~と悩んだら、このこぶ茶をふりかける。

すると本当に不思議なくらい味がまとまる。魔法のようなのだ。うまみ成分のグルタミン酸が、最高の仕事をしてくれるというわけだ。

地元にものすごくおいしいと噂のパスタ屋さんがある。ペペロンチーノやクリームパスタがあまりに美味しいので、カウンターに座ると、調理の様子がよく見えた。同じ食材を揃えて自宅でやってみたが、なかなか再現できなかった。

しかし、足しげく通って気づいたのだ。最後にふりかけていた魔法の粉が、こんぶ茶だったと。

ダシや塩の感覚で使ってOK!

たとえば、おかかのおにぎり。

『おかか+醤油』VS『おかか+醤油+こぶ茶』。

この2つのおにぎりを食べ比べれば、旨味の違いがすぐわかるだろう。

和洋中のお料理全般に使える。煮物、漬け物、おかゆ、鍋のつゆ、タマゴ焼き、肉豆腐、野菜炒めに、生姜焼き。チャーハン、焼きそば、和風スパゲティなど。

クリーム系のパスタやグラタン、シチューなどにも。コンソメや塩だけではなにかが足りない……というとき、ビシッと味が決まるので、ぜひお試しを。

鶏だしの素、185円

リーズナブルでジップ付なのでとても使いやすい。溶けやすい顆粒になっていて、和洋中のどの料理にも使える。

パッケージを開けたとき、もわっと独特の香りがするのだが、料理に使うとコクや風味があり、深い味わいになる。

野菜炒め、モヤシ炒め、チャーハン、中華スープはもちろん、餃子や唐揚げの下味にも使える。実はこちらの鶏だしの素との出会いは居酒屋さん。店主のつくるモヤシ炒めが本当においしくて、秘密を聞いたら、このパッケージを見せてくれたのだ。

イラスト:北山節子

中華スープ

水500ccを鍋でわかし、鶏だしの素を大さじ1投入。ワカメを適量入れる。煮立ったら溶きタマゴを回し入れ、ひと煮たち。香り付けのゴマ油小さじ1。ゴマ、こしょう、ガーリックをお好みで。

中華コーンスープ

お鍋に500ccの水、コーン缶、鶏だしの素大さじ1を煮立てる。小さじ2の水溶き片栗粉を入れとろみをつける。そこへ溶きタマゴを流し入れる。ひと煮立ちしたら、ゴマ油を適量入れ、香り付けする。(※鶏だしの素は、水300に対し大さじ1が適量の表記。味は好みで加減しよう!)

Hachiのゴマ塩、Hachiの78円均一調味料

食料品を扱う100円ショップでもおなじみのHachi製品が、業務スーパーではなんと78円で手に入る。瓶入りの、ガーリック、バジル、パセリ、シナモンなどから、一振りで辛くなる唐辛子など、すべて78円。袋入りも、食べるニンニク、極細トウガラシ(鷹の爪)、カレー粉、ローレル(ローリエ)は、おすすめだ。

食べるニンニクは、いわばフライドガーリックチップ。ラーメンや肉料理、スープやサラダへのトッピングにも。

S&Bのワサビ、ニンニク、生姜(チューブ入り薬味) 無着色40g 78円

スーパーより20円~30円ほど安く買えるのがうれしい。

直輸入調味料やパスタソース、ホールトマト

いつも買っているのがアンチョビ。ちょうどいい分量で料理をおいしくしてくれる。

他に、イタリアのVita社直輸入のスライスオリーブ200g185円、オリーブブルスケッタ190g185円、アラビアータパスタソース400g215円、ペストジェノベーゼ190g265円、トマトソース600g265~295円(ガーリック、チーズ、バジル他)、ピクルス(400g 185円)などなど。

また、FLOTTOのアンチョビ(瓶298円、チューブ195円)、SACLAのセミドライトマトなど、お目当ての食材が手に入るのも魅力だ。

SACLAのペストジェノベーゼ(270g298円)はイタリア伝統のチーズであるペコリーノやロマーノチーズを使い、バジル、ひまわり脂、カシューナッツ、にんにく、松の実、エキストラバージンオリーブオイルなどで作られているもの。賞味期間が長く、輸入物のマスタード&ケチャツプ容器のような形状なので、片手でポンッと蓋が開けられ、適量出せるのが、とても便利。このSACLAの商品は外国食材のお店で購入すると800~900円前後するので、知っている人はこの価格にびっくりするだろう。

どれも、パスタと和えるだけ。チューブ入りは珍しく、瓶は重くて捨てるのも大変という人にはちらをおすすめ。

パスタも直輸入で100円以下の商品がたくさんある。缶詰も豊富で、ホールトマトなどは75円という破格値。

カレーに入れるととても美味しくなるスイートマンゴーチャツネは350g 185円。

他に、ミル付きヒマラヤピンクソルト148円、ミル付きホールブラックペッパー278円、ミル付きハーブソルト198円など、小ぶりで使いやすく、お手軽なミル付きの調味料もおすすめだ。

業務スーパーは、カルディや成城石井のようにおしゃれではないけれど、実質本位の消費者には魅力がある品揃えだ。

まだ業務スーパーは未踏という友達も多いが、海外旅行のときに感動した味の再現が容易なのも業務スーパーの魅力だ。

お買い物アドバイザー。1968年、東京生まれ。浦和短期大学卒業後、オンワード樫山入社。新宿伊勢丹のCKカルバンクライン店で売場単位の売上日本1を記録。退社後、「接客」「買い物」「コミュニケーション」のアドバイザーとして執筆、講演を行う。日経MJで15年以上コラム連載中。株式会社キーワード所属。