小栗旬

松本零士氏の傑作を最新3Dアニメーションで映画化した『キャプテンハーロック』の初日舞台あいさつが7日、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われ、原作総設定の松本氏をはじめ、主人公・キャプテンハーロックの声を演じた小栗旬、三浦春馬、荒牧伸志監督が登壇した。小栗は「ついにこの日が来た」と新生ハーロックの新たなる船出に、雄叫びをあげていた。

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本作は地球への居住権をめぐって紛争が繰り返される未来を舞台に、かつて英雄と呼ばれた男が政府に叛旗を翻し、地球人から恐れられる“宇宙海賊キャプテンハーロック”として戦う姿を描いている。「たくさんの情熱と愛が詰まった作品。ここから発進し、皆さんの心に届けば」(小栗)。

第70回ベネチア映画祭で特別上映された本作。今回、声優初挑戦を果たした三浦、荒牧監督と松本氏が現地入りし、ファンの熱狂的な歓迎を受けたばかりだ。三浦は「とにかく松本先生の人気がすごかったです。ファンの皆さんの気持ちが高揚しているのを感じたし、会場全体から歓喜の空気を感じた」と振り返った。荒牧監督からは「三浦さんもすごい人気だった。春馬コールがあがっていた」と報告があり、三浦も思わずニンマリだった。

松本氏は「自分にとっては一番古いキャラクター」とハーロックへの思いを熱弁。それだけに「時代が大きく変わり、新しい映像とめぐり合って映画化されたのはとてもとてもうれしい。心から感謝しております」と製作陣に感謝の意。「宇宙の時間は無限大ですから、私は歳をとりません。これからも星の海を皆さんと旅したい」と衰えることのない創作意欲をアピール。完成までに5年を費やした超大作の“指揮官”を務めた荒牧監督は「松本先生の影響を一番受けた世代なので、今回は覚悟を決めて取り組んだ。無事に初日を迎えて、感慨深い」とあいさつしていた。

『キャプテンハーロック』
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