自分たちの劇場でファンの皆さんをお迎えして、同じステージに立った時に、どう感じてもらえるか。背中で感じさせる、じゃないですけど、限られた時間のなかで今の自分に達成できること、新しく目指すべきことは、自分のパフォーマンスを全力で彼女たちに見せることなんじゃないか、と今は思っています。

まりやんぬとも「ここは彼女たちに全部任せて、私たちが教えてもらおうね」とか「ここは私たちが指示を出せばいいね」とか、これまでとは違う目線でSNH48と自分たちの未来を語れるようになりました。

それこそSNH48お得意のMCなんかは、自分はすぐにみんなに混じってしゃべることはできないと思うから、そこはみんなにカバーしてもらって、パフォーマンスは自分で頑張るぞ、とか。

おかげさまでちょっとずつ、SNH48の一員として、SNH48宮澤佐江としての余裕が出てきたかな? こっちもやっと「任せた!」って言えるくらい、お互いに安心出来る関係になれたんだと思います。

――SNH48メンバーとの信頼関係も、今回でより深まったようですね。

はい! 今回は1期生の子たちとできるだけ一緒に過ごす時間をつくったりして、日本のAKB48に対する思いとか、2期生を迎えるにあたっての悩みとか、いろーんな話もできましたし! (゜∇゜*)(。。*)(゜∇゜*)(。。*)ウンウン

――ではそのあたりは……今日はまたロ~ングインタビューになってしまったので(笑)、日をあらためてお伺いいたしましょうか。

まもなく中国は「中秋節」、つまりお月見という伝統行事で盛り上がりますから、佐江ちゃんの中国入門を続けつつ、SNH48でのアレコレを織り交ぜつつ、佐江ちゃんのSNH48ステージ参加へ向けたご準備なども含めて次回以降、とーっくりとお話を聞かせてください!

あ、そうか。来週は中国では連休になるんですよね、上海で教えてもらってきましたよ~。これからもSNH48のこと、そして中国のこと、皆さんにたくさんお届けしていきたいです。前回、今回と超ロングインタビューをご覧いただき、ありがとうございました! 来週もどうぞよろしくお願い申し上げます。谢谢大家!(皆さん、ありがとう!) 
 

 

【今回のまとめ】
中国入門ポイント
☆先週の【前編】でお伝えしたとおり、海外へ派遣されたからといって何もかも背負い込もうとせず、信頼できる現地パートナーに任せられるところは任せることで、より自分の得意分野に特化した働きができるようになることもあります。

また、たとえ教育係や上司としての役割があったとしても、佐江ちゃんのように素直に教えを請う姿勢も大切でしょう。

中国の人はよく徹底した個人主義といわれますが、信頼関係=相互補完関係を築くことができれば、強いチームワークを発揮することもできるでしょう。

今回のフレーズ&単語
戴萌【Dài Méng】:SNH48メンバー・戴萌。愛称はダイモン。上海出身。


*本文中の赤字は、中国語です。
*)中国語の表記は、上海(大陸)で使われている簡体字を使用しています。また【 】内には、中国語の発音表記として漢語拼音(ピンイン)を記しています。


撮影:中川有紀子、スタイリング:山本隆司、ヘア&メイク:JULLY

1990年8月13日生まれ。東京都出身。O型。AKB48のメンバーとして活躍。2016年4月1日に旧チームK特別記念公演でグループを卒業。『王家の紋章』、ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』、『TOKYO TRIBE』、ユーミン×帝劇vol.3『朝陽の中で微笑んで』、地球ゴージャス プロデュース公演 Vol.15『ZEROTOPIA』、『ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」Season2』などに出演。連載から生まれた書籍「これさえあれば。」が発売中。Official

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