放置を「見捨てる」と責められたら

恋人や配偶者がフキハラを押し付けてくる人だと、距離を取るのが難しく嫌な空気に耐えられなくてつい構ってしまう、という人は多いですよね。

近い距離にいる人の悪い状態を何もせずにいるのはまるで見捨てるように感じられ、相手からもそう責められると「私が悪いのだろうか」と悩みます。

フキハラをする人は、そうやって自分の問題を他人に負わせて現実を良くすることしか頭になく、相手にされない、放置されることを一番に嫌います。

何もしないことで「俺(私)がこんなに苦しんでいるのに平気なのか」と言われるのは確かに心が怯みますが、こんな言葉も依存の証拠であって、「それはあなたの問題だから」とこちらから線を引く言葉が自尊心を守るためには重要です。

その結果相手が離れていくのなら、その人はそもそも対等な関わりを望めない人です。「自分の犠牲になること」を求めているのと同じと考えましょう。

本当にこちらのことが大切でいい関係でいたいと思うのならば、フキハラで自分の機嫌を取らせるのではなく、同じ目線で解決を考えたり歩み寄る提案ができたり、「その後」のつながりを見た言動があるはず。

その場だけの感情で「何とかしろ」とこちらを振り回すような人とは、幸せな関係は望めません。

放置を「見捨てる」と責める人ほど依存心が強く、向き合うとこちらが疲れていく一方になります。