――ほんと、ドキュメンタリーですよね。

えいたそ 「W.W.D Ⅱ」自体は完全なノンフィクションですね。私達のことを純粋に書いてます。

ピンキー でも『白魔女学園』も過去がキーワードになっていて。みんな、闇を抱えて集まってるんですよね。そこからみんなが殺しあうような話になっている。「W.W.D Ⅱ」も、私たちの過去をふまえて、今の悩みの話になってる。そういう曲がドラマの主題歌になってるっていうのは、すごいなあと思って。

――これはでんぱ組.incじゃないとできないことだと思います。

ピンキー そうですね。それに、自分をむき出しにするのは、けっこうしんどいですからね(笑)。

――そして、8月は大阪城野外音楽堂、9月には日比谷野外音楽堂の、東西野音ツアー「夏のパッション!」があります。 そこに向けての意気込みは?

ねむ どうですか、みんな?

ピンキー とりあえず、体力つけなきゃ。

えいたそ でも、きっと夏フェスで積んだ経験がいきるんじゃないかと思ってます。

りさ あとは、『白魔女学園』とか、いろんなコンテンツに参加させてもらったんで、それを集結して、でんぱ組.incの本体に取り込むライブにできたらいいなって思います。ここしばらくやってきたことの集大成みたいなものを、今こそ観てもらえたらなって思います。

みりん 前回のZepp Tokyoとか全国ツアーでは、わりとタブーなことをやったというか、普通のライブでは絶対にやらないようなことをやったんですよ。

ねむ 演出としてね。

みりん なので、私としては、次のライブでは絶対に明るいライブで感動してもらいたいって思うんです。ステージのクオリティと一体感で、正々堂々と感動してもらえるライブにしたいっていうのが一番ありますね。

――そういうライブになるんじゃないかと思うんで、期待してます。

  

全員 ありがとうございます!

このインタビューを収録したのは、8月上旬、ロック・イン・ジャパン・フェスやサマーソニックに出演する直前のこと。

取材後は初めての出演となる夏フェスに向けて不安な様子も見せていた彼女たちだが、結果はどちらも大盛況、ロックファンにも大きな評判を呼んだ。

9月からは、エンターテインメントショー「MARBLE WONDERLAND by ASIA 可愛 WAY」にてアジアツアーも決定。さらに拡大するでんぱ組.incの状況と、そこで悩みながら奮闘する姿を描く「W.W.D Ⅱ」。リアルとフィクションが呼応しながら衝撃的なドラマを描くでんぱ組.incと『白魔女学園』から、目が離せない。

『白魔女学園』が、9月21日(土)より、劇場公開・全世界動画配信 [http://www.shiromajo.jp/]
 

でんぱ組.inc 公演情報

バンドじゃないもん!×でんぱ組.inc

公演期間:2013/11/28(木)
会場:東京キネマ倶楽部 (東京都)
チケット情報はコチラ![http://j.mp/18bxQqg]

BiS×でんぱ組.inc

公演期間:2013/10/12(土)
会場:Shibuya O-EAST (東京都)
チケット情報はコチラ![http://j.mp/16heuv5 ]

しば・とものり 1976年神奈川県生まれ。 ライター/編集者。音楽やカルチャー分野を中心に幅広くインタビュー・記事執筆を手掛ける。主な執筆媒体は『ナタリー』『CINRA』『MUSICA』『papyrus』『MARQUEE』など。ブログ