片岡愛之助(左)とサラ・オレイン

 NHKワールド JAPAN「KABUKI KOOL」のスタジオ取材会が23日、東京都内で行われ、同番組の新ナビゲーターを務める歌舞伎俳優の片岡愛之助と、ボーカリストでバイオリニストのサラ・オレインが出席した。

 日本の伝統芸能・歌舞伎を世界に発信する「KABUKI KOOL」は、4月に放送開始から5年目を迎える。過去にゲスト出演したことのある愛之助は、「歌舞伎以外の仕事をしているのは、一人でも多くの人に歌舞伎を知ってほしいから。歌舞伎の宣伝マンとして海外にも歌舞伎を広めていけたら」と意気込みを語った。さらに、「楽しんでいただくのが一番。古典歌舞伎だけでなく新作歌舞伎やコラボレーション、アニメが歌舞伎になったりと、いろいろな形がある。歌舞伎の幅広さを知っていただけたら」とアピールした。

 一方のサラは、オーストラリア・シドニー出身で、日本の音楽に興味を持ち東京大学に留学。その中で「日本の『間(ま)』のコンセプト」に感銘を受け、歌舞伎にも興味を持つようになったといい、「まさか愛之助さんご本人から歌舞伎を学べるなんて。感謝の気持ちでいっぱいです」とはじけるような笑顔を見せた。

 サラは先日、愛之助の歌舞伎を鑑賞しに行ったばかりだそうで、「字幕ガイド付きで見させていただいたのですが、本当に面白かったので、もっと深いところで歌舞伎を楽しめるようになりたい」と意欲は十分。タッグを組む愛之助も「役者同士だと専門的な話になり、視聴者は置いていかれがち。逆に何もご存知ないほうが、視聴者と同じ目線での質問になるのでありがたい。英語の部分は全部サラさんにお任せします!」と歓迎していた。

 番組は、水曜の午後1時30分、5時30分、木曜の午前1時30分、7時30分に放送。