ケイト・ブランシェットが、監督業に進出することがわかった。ベストセラー小説『The Dinner』の映画化で、現在、脚色作業が進められている。

『The Dinner』は、二組の夫婦のレストランでの会話を描く心理スリラー。どちらの夫婦にも15歳の息子がおり、息子たちは警察沙汰に巻き込まれている。食事が進むにつれ、夫婦の会話は、子供を守るためにどこまでやるかに及んでいく。

脚本を手がけるのは『メッセンジャー』のオーレン・ムーヴァーマン。キャストは未定で、ブランシェットが出演も兼ねるのかどうかも不明だ。映画の監督を務めるのはこれが初めてだが、ブランシェットは夫で舞台作家のアンドリュー・アプトンと共にシドニー・シアター・カンパニーの芸術監督を務めており、舞台の演出は経験している。

ブランシェットは『アビエイター』でオスカー助演女優賞を受賞。『エリザベス』『あるスキャンダルの覚え書き』『アイム・ノット・ゼア』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』でも候補に挙がった。次のオスカーでも、現在アメリカで大ヒット中のウディ・アレン監督作『Blue Jasmine』で主演女優部門の候補に挙がることが期待されている。

文:猿渡由紀