スマホを選ぶ際に重視するポイント

進学や就職、新しい端末への買い替えをきっかけに、スマートフォンの月額料金を自分で払うようになり、自立の一歩となる学生は多いようだ。とはいえ、できるだけ出費を抑えたいなら、MVNOとSIMフリースマートフォン(SIMフリースマホ)の組み合わせが最適だ。家電量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、2017年に店頭で売れたスマホのうち、約2割はSIMフリーモデル。メーカー別では、ファーウェイが人気を集め、シェアトップを独走している。

今春、卒業する10代・20代学生の最新スマホ事情は?

今春のオススメのスマホを紹介するにあたり、インターネットを介したアンケート調査で、調査時点でスマホを利用していて、今年3月に学校を卒業後に進学・就職する予定の学生700人に、スマホの料金に関する満足度や買い替えたいスマホのイメージなどを聞いた。内訳は、10代(高校3年生)が46.9%、20代(大学4年生など)が53.1%。居住別では「ひとり暮らし」が15.4%にとどまり、大半は「親と同居」、つまり実家暮らしがメインとなった。ひとり暮らしの割合は年代によって変わり、10代だと2.7%にすぎないが、20代になると26.6%まで上昇する。

毎月のスマホ料金の料金(通信料金)について満足度を聞くと、40.7%が「やや不満」、10.9%が「不満」と回答。あわせて半数以上が、なんらかの不満を感じていることがわかった。ただ、Y!mobile(ワイモバイル)やmineoなど、大手3キャリア以外(MVNO)の利用者だけでみると、「不満」と回答した割合は1割未満だった。

また、自分でスマホ料金を支払っている学生162人のうち、32.1%は「とても負担に感じている」と回答。「負担に感じていない」はわずか7.4%にとどまった。なかでも20代の一人暮らしの学生は「とても負担に感じている」と回答した割合が高く、居住形態によって負担感に差があるとわかった。

日本のスマホ料金は「高い」といわれ、実際にドコモ、au、ソフトバンクの大手3キャリアだと最低でも月額5000円程度かかる。端末を分割払いで購入した場合は、端末代の支払いが加わり、月額7000~8000円程度にもなるが、MVNOなら月額2000円弱から利用でき、この金額の差が満足度の差にダイレクトに反映していると考えられる。冒頭で触れたとおり、価格を抑えつつも高機能な機種が使いたければ、SIMフリースマホがおすすめだ。

スマホを買い替えるなら「3万円以下」 最も重視するポイントはバッテリの持ち

同じく学生が、スマホを買い替える際、重視するポイントを聞くと、「バッテリの持ち」「月額の利用料金」「通信速度」「価格」「本体の保存容量」「カメラ性能」などが上位に入り、いずれも4割以上が「重視する」と回答した。

想定する本体の価格(予算)をきくと、「3万円程度以下」が39.4%で最も多く、「1万円未満」は9.3%、「1万円程度」は11.9%と、かなり安い価格帯をイメージしていた。実際に買おうとして初めて「スマホは実は高額なもの。1万円台では満足できるスペックの製品は買えない」と気づくケースも多そうだ。

主要MVNOのSIMカードとセットで販売されているSIMフリースマホ「HUAWEI nova lite 2」は、ダブルレンズカメラ、高精度な指紋認証センサ、流行りの18:9の超ワイドディスプレイを搭載しながら、税別2万台後半という驚きの価格。価格重視なら最有力候補だろう。

キャリアならauやUQ Mobileから採用された「HUAWEI nova 2」も注目の1台だ。メインカメラは広角・望遠のダブルレンズカメラ。インカメラは約2000万画素で、ジェスチャーでシャッターが切れて、「ポートレートモード」に「ビューティ補正」機能をあわせて使用すると、セルフィーも自然に盛れる。au初のファーウェイ端末としても話題となっている。

ちなみに、今回の調査結果からは、20代学生より10代学生のほうがカメラ機能を重視する傾向が強く、年代によって「アウトカメラの画素数の高さ」は15.6ポイント、「インカメラの画素数の高さ」「セルフィー性能(自撮りのキレイさ)」は、10ポイント弱もの差があった。

auの「HUAWEI nova 2」は、自撮りの美しさやインカメラの画素数を気にする若者のニーズにまさに合致する。SIMフリーに加え、キャリアからもファーウェイ製端末が登場し、コスパに優れたスマホメーカーとしてますます存在感が高まりそうだ。

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。