会見より。前列左から、岸谷五朗、中村雅俊、寺脇康文。後列左から、湖月わたる、宮澤佐江、山本裕典、佐藤江梨子 会見より。前列左から、岸谷五朗、中村雅俊、寺脇康文。後列左から、湖月わたる、宮澤佐江、山本裕典、佐藤江梨子

岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット「地球ゴージャス」が来年1月から上演する舞台『クザリアーナの翼』の製作発表を9月19日、都内で行い、岸谷、寺脇をはじめ、中村雅俊、風間俊介、山本裕典、宮澤佐江(SNH48)、佐藤江梨子、湖月わたるら出演者が顔を揃えた。

地球ゴージャスプロデュース『クザリアーナの翼』チケット情報

4つの階級に縛られた架空の国「ジャメーリア」を舞台に、それぞれの運命に抗って必死で生きる人間たちを描く作品。2014年に結成20周年を迎える地球ゴージャスの最新作で、作・演出を岸谷が手がける。

ジャメーリアのすべての実権を握る絶対君主、大帝クエーサー役を演じるのは中村雅俊。以前から客席で岸谷らの舞台を楽しんでいたという中村は今回、地球ゴージャスに初参加。会見で今回の役どころを質問されると「ぶっちゃけますと、台本まだもらってないんです」と笑わせながら「想像ではやりやすいかなと思ってます。絶対君主なんていう人は表と裏の顔があるはず。冷酷でありながら孤独を抱えているとか。台本のない中で役を想像するのは初めての体験ですが、とても楽しい」。対して岸谷は「一番早くできてる方なんです。安心してください」と弁解しながら、「中村さんはこれまで、たくさん主演を重ねてきた方。中村さんだからこそ出せる“重さ”がある」と期待を寄せた。

夢を持つことを禁じられた最下層の民でありながら、後に国を揺るがす少年ガンクツを演じるのは風間俊介。10年前に『クラウディア』で地球ゴージャスの舞台は経験済みだ。「五朗さんは役者の素敵なところと、役者がまだ経験していない新しい部分の両方を引き出してくれる脚本家であり、演出家。台本を読むのが楽しみ」と全幅の信頼を寄せる。岸谷は「俊介は今回、地球ゴージャスの持っているすべてをやります。アクション、ダンス、歌、お笑い、すべてをやってもらいます」と応える。風間が「じゃあ、僕が入って3人で地球ゴージャスということですか」と返すと、「ぜひ我々をジャニーズに入れてください」と岸谷。対して風間は「僕、ジャニーズの事情に詳しくないので」と会場の笑いを誘っていた。

ガンクツと同じく最下層の民で、初めての恋に目覚める少年のような少女コルリを演じるのは宮澤佐江。大きな舞台は初めてと話す宮澤も地球ゴージャス初出演。「お兄ちゃんがふたりいるので、少年のような役はいいのですが、逆に少女っぽさを出すほうが難しい。身体すべてを使って、少女になる瞬間をみなさんにお届けできたら」と意気込みを話した。

公演は2014年1月8日(水)から2月20日(木)まで東京・赤坂ACTシアター、2月26日(水)から3月1日(土)まで愛知県芸術劇場 大ホール、3月7日(金)から12日(水)まで福岡・キャナルシティ劇場、3月18日(火)から31日(月)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールにて。東京公演のチケット一般発売は10月5日(土)午前10時より。