「Avanti!室内アンサンブル」左から、エリーッカ・マーリスマー、トゥーラ・リーサロ、ミッコ・イヴァルス、アンナ=レーナ・ハイコラ (c)Stefan Bremer 「Avanti!室内アンサンブル」左から、エリーッカ・マーリスマー、トゥーラ・リーサロ、ミッコ・イヴァルス、アンナ=レーナ・ハイコラ (c)Stefan Bremer

欧州の音楽シーンで注目度の高いフィンランドの音楽祭「Avanti!サマー・サウンド・フェスティバル」で活躍する名手たちによるアンサンブル「Avanti!室内アンサンブル」が来日。日本を代表する作曲家・一柳慧プロデュースのもと、10月5日(土)に神奈川県民ホールでコンサートを開催する。

一柳慧プロデュース「Avanti!室内アンサンブル」の公演情報

毎年数多くの音楽祭が開催され、ヨーロッパの音楽シーンをリードするフィンランド。なかでも1986年からポルヴォー(フィンランドで2番目に古い町)で行われている「Avanti!サマー・サウンド・フェスティバル」は、現代音楽を中心とした多彩なプログラムで注目を集める音楽祭だ。同音楽祭のホストオーケストラ「Avanti!室内管弦楽団」は、エサ=ペッカ・サロネン、ユッカ=ペッカ・サラステ、オッリ・ポポヨラというフィンランドが誇る世界的演奏家たちが創設。国内外から腕利きメンバーたちが集い、演奏難度が高い現代音楽はもちろん、時代やジャンルを超えた多様な楽曲に適応できる演奏家集団として高い評価を得ている。

今回の来日公演は、2010年の「第25回 Avanti!サマー・サウンド・フェスティバル」に、日本が誇る現代作曲家・一柳慧がテーマ作曲家として招かれたことがきっかけ(同音楽祭史上初のアジア人ゲスト)。「町全体が音楽に包まれる同音楽祭の雰囲気に感銘を受けた。ぜひ日本にも紹介したい」という一柳の思いもとで企画が発案され、「Avanti!室内管弦楽団」の芸術監督で世界的クラリネット奏者のカリ・クリーックをはじめ、厳選された6名のメンバーの招聘が実現した。シベリウス、フィンランドの現代作曲家ノルドグレンやリンドベルイの名曲や、名手カリ・クリーックがソロを吹くモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」など、室内楽ファンにとっては必聴のプログラムが披露される。また、一柳が今回のために書き下ろした新作委嘱作品の世界初演にも注目だ。

一柳慧プロデュース「Avanti!室内アンサンブル」来日公演は、10月5日(土)に神奈川県民ホール 小ホールで開催。チケットは発売中。

「ウレぴあ総研」更新情報が受け取れます