『恋するリベラーチェ』のマイケル・ダグラス(C) 2013 Home Box Office, Inc. All Rights Reserved

マイケル・ダグラスが、『恋するリベラーチェ』でエミー賞主演男優賞(ミニシリーズまたはTV用映画部門)を受賞した。受賞スピーチでは、現在服役中の長男キャメロンについても言及した。

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スティーヴン・ソダーバーグが監督する『恋するリベラーチェ』は、今年のカンヌ映画祭で世界プレミアを行った。日本を含むほとんどの国では劇場公開されるが、本国アメリカでは劇場公開なしでプレミアムケーブルチャンネルHBOが放映したため、オスカーではなくエミー賞の対象となっている。エンターテイナーとして大人気を誇ったリベラーチェの私生活を描く映画の企画は、早くからソダーバーグがダグラスに持ちかけていたもの。ダグラスが喉のガンと診断された時、ソダーバーグは企画を保留にし、ダグラスの回復を待った。ダグラスにとっては、華々しく、かつ感慨深い復帰作となる。

受賞スピーチで、ダグラスは、共演のマット・デイモンに感謝の意を捧げた。「君は最高だ。僕が今、ここに立っているのも君のおかげ。この半分は君のものだ。上が良い? 下が良い?」と、ゲイの恋人の物語にふさわしいジョークで場内を笑わせた後、ドラッグ売買の容疑で服役している長男キャメロンについて、「近いうちに彼に会えることを望んでいる」とも言及。10年の刑に服しているキャメロンは、2年間家族に会えないことになっており、ダグラスはそのシステムに疑問を抱いているようだ。

キャメロンはダグラスの最初の妻の子供。二度目の妻キャサリン・ゼタ=ジョーンズとは現在別居中で、ゼタ=ジョーンズはエミー賞にも出席しなかった。

『恋するリベラーチェ』
11月1日(金)公開

文:猿渡由紀