カキと食中毒

カキといえば、食中毒も心配されるところ。貝毒もありますが、例えば、海水がノロウィルスなどに汚染されると、カキはそのウィルスを消化器官などに蓄積し濃縮させます。そんなカキを生で食べることで、ウィルスに感染してしまう可能性が高くなります。

同じ状況のカキを食べても、すべての人が発症する訳ではありませんが、貝毒以外は、十分に加熱することでほぼ防げると言います。具体的には、カキの中心温度が85度以上の状態で1分以上加熱すると食中毒の発生率が軽減されるそうです。

 

日常生活でも大活躍のカキ

カキに豊富な栄養が含まれていることはわかりましたが、具体的に私たちの日常生活のどんなところに役立ってくれるのか、ご紹介します。

【美肌にイイ!】
美しい肌になりたいなぁ・・・色々な化粧品を試してみている人もいるかもしれません。でも、カキを食べればそんな美肌を手に入れることができるかもしれません。カキに含まれるメチオニン、シスチン、タウリンなどの硫黄を含んだアミノ酸などにより、顔色をよくして、肌をきめ細かにすると言われています。

【貧血にイイ!】
カキにはご紹介したような良質のたんぱく質、血を作るために必要な鉄、銅、コバルト、ビタミンA、B1、B2、B12、葉酸などが豊富に含まれており、貧血の改善によい食べ物と言われています。

【二日酔いにイイ!】
二日酔いはお酒の中のエチルアルコールが酸化されてできるアセトアルデヒドという物質が原因。カキに含まれるタウリンが肝機能を高めてくれ、滞りなくアセトアルデヒドを分解することができれば、二日酔いの症状を軽減してくれます。


本当に驚くほどたくさんの栄養が詰まったカキ。
これだけ、私たちの体にいいものだとしたら、是非、継続的に摂っていきたいものですね。
特に旬であるこれからの季節は、生ガキ、カキフライ、お鍋、グラタンなど、煮ても焼いても揚げてもおいしいカキを、是非、ご賞味あれ。

FMラジオ放送局、IT系での仕事人生活を経て、フリーランスモノ書き。好きなものは、クラゲ、ジュゴン、宇宙、絵本、コドモ、ヘンテコなもの。座右の銘は「明日地球がなくなるかもしれないから、今すぐ食べる」。木漏れ日の下で読書と昼寝をする生活と絵本に携わることを夢見て、日々生きています。