完成報告会見の様子

女優の上戸彩が24日、都内で行われた出演作『おしん』の完成報告会見に出席した。“平成おしん”を演じる子役の濱田ここねちゃんが、「上戸さんは現場で優しくしてくれて、褒めてくださった。優しくしてくれた分“倍返し”したい」とあいさつすると、満面の笑みを浮かべ「打ち合わせしたの?」と目を細めていた。

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1983年に放送され社会現象を巻き起こしたNHK朝の連続テレビ小説を放送開始から30年となる節目の今年、映画化するもの。おしんの少女時代に焦点を当て、山形の貧しい寒村に生まれた少女がさまざまな困難にぶち当たりながらも、ひたむきにたくましく生き抜く姿を描き出す。

会見にはここねちゃんと上戸をはじめ、稲垣吾郎、泉ピン子、井頭愛海、小林綾子、満島真之介、ガッツ石松が出席した。おしんの母親を演じる上戸は「私の母親役が良かったかどうかは、ご覧になった皆さんが判断することなので、今もプレッシャーは変わらないですね」と一抹の不安もある様子だったが、「感動したと言ってくださる方もいて、他の作品で褒められるよりも何倍もうれしい」と新境地に達成感は十分だ。

稲垣は“トレードマーク”である前髪をバッサリ切り、短髪でおしんの父親役に挑み「前髪がないなんて、まるで自分じゃないみたい(笑)。その分、吹っ切れて、役になりきることができた」と上戸同様、新たなチャレンジに自信を深める。それでも、現場で上戸から「こっちの髪型のほうがいい」と褒められたといい、「僕は30年間、何をやっていたんだろうって…」と苦笑いも見せていた。

上戸が出演したドラマ「半沢直樹」が視聴率42.2%を記録し、最終回を迎えたばかりとあって、ここねちゃんの「倍返し」発言に加えて、報道陣も上戸からコメントを引き出そうと必死。そこに泉が「倍返し、終わっちゃってショック! でも私も40%超えると思っていました。私の目が黒いうちに、(「半沢直樹」の)続きと映画を作ってほしい」と上戸に助け舟を出していた。

『おしん』
10月12日(土)全国公開