製作会見の様子

すでに大反響を巻き起こしている実写版『機動警察パトレイバー』が、完全オリジナルの新作プロジェクト『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』として始動することが25日、製作会見で発表された。レイバードッグ併設の二課棟が完全再現された千葉県内の倉庫での会見には、総監督を務める押井守氏、ヒロインに抜てきされた真野恵里菜をはじめ、主要キャストが駆けつけた他、全長8メートルの実物大98式イングラム(パトレイバー)も披露された。

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今回の実写化プロジェクトでは、2014年4月からシリーズ全7章(第0話が約10分、第1~12話は各約48分)が劇場でイベント上映され、翌15年にタイトル未定の長編映画(約100分)が公開されることが明らかになった。総製作費は約20億円で、配給は松竹。約4か月間の撮影を経て、12月末にクランクアップする予定になっている。

会見には押井氏と真野をはじめ、福士誠治、太田莉菜、千葉繁、筧利夫が出席した。押井氏は「名前を貸しているだけじゃないかと思われがちだが、まじめに監督しております」とあいさつ。2013年、お払い箱となったレイバーの運用経験継続を名目に、かろうじて存続する第2小隊を舞台に、世代交代した“無能な3代目”が奮闘する完全オリジナルストーリーだ。「今という時代をどう背負うか? それが今回の実写化の課題。シリーズはドタバタのテイストで、気楽に楽しんでもらえるはず。一方で、長編はシリアスな内容になる」と作風の差別化も明言した。

主人公・泉野明(いずみのあきら/原作は同じ漢字で、いずみのあ)を演じる真野は「私が生まれる前に誕生して、今もたくさんの人たちに愛される作品なので、正直不安もいっぱいでした。それでも、この役に出合えたのは何かの縁。一生懸命、体当たりで頑張ります」と決意表明していた。ちなみに実寸大で製作されたレイバーは、2台合わせて製作費が「数千万円」(関係者)。実際にコックピットに乗ることができる仕様になっているという。

『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』シリーズ全7章
2014年4月から順次イベント上映
『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』長編作品(タイトル未定)
2015年全国公開

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