『モンスターズ・ユニバーシティ MovieNEX』パッケージ(C)2013 Disney/Pixar

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンのIn-Home ビジネス戦略発表会が25日に都内で行われ、同社が新たに展開する新コンセプト商品“MovieNEX”(ムービーネックス)と、7月に公開され大ヒットを記録した『モンスターズ・ユニバーシティ』がその第1弾として発売されることなどが発表された。

ビジネス戦略発表会の様子

劇場で公開された映画や、その他映像作品を家庭で視聴するためのパッケージメディアといえば、現在はDVDやブルーレイが主流。同一作品がDVD、ブルーレイといったフォーマットごとに発売され、さらに映像特典等の内容により様々なバージョンが発売されるのが通常だ。

だが、今回ウォルト・ディズニー・スタジオが発表した新商品形態は、これまでの概念を覆すもの。“MovieNEX”と名づけられた新商品では、1パッケージの中にDVD、ブルーレイの両メディアのほか、クラウド対応のデジタルコピーが収納される。これにより購入者は今までどおりのディスクを使った視聴はもちろんのこと、スマートフォンやタブレットなど様々なデバイスでも、ストリーミングやダウンロードでいつでもどこでも作品を楽しむことができるようになる。また、今後は“1作品に1商品”が前提となるため、ユーザーは“フォーマットを所有”する状態から“作品を所有”することになるという。さらに購入者限定のスペシャルサイト“MovieNEX ワールド”では、特別映像の視聴やアプリ等のダウンロード、プレゼントやクーポンなど、随時更新されていく多数のコンテンツを楽しむことも可能。壇上でプレゼンを行った同社のゼネラルマネージャー・塚越隆行氏は、「インターネット時代の今だからこそ、新しい映画の楽しみ方を消費者に提供したい。“いつでもどこでも楽しめる”“映画の世界をもっと楽しめる”“進化し変化するコンテンツを楽しめる”が“MovieNEX”のコンセプト」と語った。

また同発表会では、今夏公開され大ヒットを記録したディズニー・ピクサー作品『モンスターズ・ユニバーシティ』が“MovieNEX”の第1弾商品として11月20日(水)に発売されることもアナウンスされた。今後同社からリリースされる主要タイトル群も、“MovieNEX”として発売していくという。

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズに代表される実写作品、伝統のディズニーアニメとピクサー作品、さらには『アベンジャーズ』等のマーベル・スタジオ作品や『スター・ウォーズ』シリーズまで、業界屈指の豊富なコンテンツを抱えるウォルト・ディズニー・スタジオ。“巨人”が打ち出した今回の新機軸が映像ビジネス業界に与える影響は特大だ。

『モンスターズ・ユニバーシティ MovieNEX』
11月20日(水)発売
価格:4200円(税込)
発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン