流大(ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ) (C)F.SANO 流大(ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズ) (C)F.SANO

今年は違う! 『三菱地所 スーパーラグビー(SR) 2018』開幕戦で、ヒト・コミュニケーションズ サンウルブズが善戦した。

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2月24日、最初に得点をマークしたのはブランビーズだったが、最初にトライを奪ったのはヒトコム サンウルブズだ。残り5mでのラインアウトからドライビングモールを11人で押し込み、最後はWTBホセア・サウマキがトライ。18分にマイボールスクラムから左へ展開し、CTBラファエレ ティモシーがトライを獲得すれば、28分にはスクラムからWTBレメキ ロマノ ラヴァが狭いサイドを突いて距離を稼ぎ、さらに左に展開し、サウマキがこの日ふたつ目のトライをゲット。

ブランビーズの5本のトライのうち、3本は崩されたものではない。チャージを受けたSOロビー・ロビンソンがキックミスをし、ブランビーズのアタックにさらされたり、自陣ゴール前でSH流大のパスがゴールポストに当り、相手にボールが渡るなど、個のミスからブランビーズにトライを献上した。52・67分のトライシーンとは異なり、この3本のトライは防げる失点だった。

25-32。

後半はさすがにブランビーズの圧力に屈したが、スピーディにボールを回すアタックは通用し、スクラムも逆にペナルティを奪うなど、サンウルブズは今季の活躍を期待させるに十分なパフォーマンスを見せた。何よりも、7点差以内に食らいつき、ボーナスポイント1点を獲得したのだ。

サンウルブズの『SR』一年目は1勝で18チーム中最下位、昨年は2勝で17位に甘んじてきた。一方のブランビーズは優勝2回、5年連続プレーオフ進出を誇り、昨季もオーストラリアカンファレンス1位となった強豪である。2016年5月の対戦では、サンウルブズに66-5と大勝した。

ブランビーズ戦のボーナスポイント獲得はまさに長足の進歩と言える。敵軍のダン・マッケラーHCが「タフな試合に勝つことができ安心している。サンウルブズはグループとして素晴らしい。誇りに思っていい」、クリスチャン・リアリイファノ主将が「サンウルブズはレベルが高かった」と語ったのも、決して外交辞令ではない。

まずまずのスタートを切ったサンウルブズだが、流主将は「後半早々、僕のミスで逆転されてしまった。主将として申し訳ない」と悔しさを滲ませた。

善戦でよしではない。選手たちは本気で勝ちに行っていたのだ。開幕戦の悔しさが今後のサンウルブズの糧になっていくことだろう。

『三菱地所 SR 2018』第3節・サンウルブズ×レベルズは3月3日(土)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。試合当日はAOYAMA RED狼ジャージデザインのサンウルブズ特製ミニスポンジボールを、来場者全員にプレゼント。チケット発売中。