LGエレクトロクス(LG)は、この8月に北米市場向けのスマートフォンのハイエンドモデル「LG G2」を投入した。「G2」は、フラグシップモデル「G」ブランドの第一弾。国内での販売が期待されるが、販売するキャリア、発売時期などは未定。先日、製品説明会が開催されたので、さっそく触ってきた。

まず、手に持って驚いたのが、そのスリムなボディだ。フルHDのIPS液晶は、液晶左右のベゼル部はわずかに2.65mmしかない極細の「Near Zero Bezel」によって、とても5.2インチの大画面とは思えない。これなら女性の小さい手でも持ちやすいだろう。

さらに、ボディ側面が非常にすっきりしている。それもそのはず、多くのスマートフォンが側面に備えている電源ボタンやボリューム調整ボタンが存在しないのだ。これらのボタンは本体背面に配置し、非常にシャープなスタイルを実現した。これまでのスマートフォンの「ボリュームボタンは側面」という常識を覆したわけだ。ユーザーのスマートフォンの使い方を検証・観察するなかで、スマートフォンを持ったときに自然と人差し指がかかる位置にボタンを集めたら背面になったという。確かに、スムーズに操作することができる。

●基本性能に死角なし! 3000mAhの大容量バッテリで長時間使用もOK

気になる基本性能をチェックしよう。CPUはクァルコムのSnapdragon 800(2.26GHz)で、ハイエンドスマートフォンとして十分な性能が期待できそうだ。

わずか8.9mmのスリムなボディに3000mAhの大容量バッテリを内蔵。このバッテリは、「G2」向けに開発した高密度セルを採用し、端末内部のスペースを効率よく使うために、階段状の構造になっている。

このほか、LGでは初めてとなる1300万画素の光学手ぶれ補正機構(OIS)内蔵のカメラを搭載。また、スマートフォンとして初めて高音質の192kHz/24bitのハイレゾ音源の再生に対応している。

●独自のユーザーインターフェースでオン/オフが簡単に!

独自の機能も多数搭載している。その一つが、液晶画面を2回タップすることで起動する「KnockOn」だ。スリープ状態の「G2」の液晶画面をタップすることで画面が点灯し、アイコンなどがない部分を2回タップすると消灯する。このほか、液晶画面の上部をタップすると、通知バーをプルダウンできるのが便利だった。

ヘッドホンを装着すると音楽プレーヤーなどを自動的に表示する「Plug&Play」機能や、3本指で画面をスワイプすることで使用中のアプリを分割して表示する機能も使いやすかった。さらに、友人などに「G2」を渡すときの便利機能として、利用できる機能を制限したり、アプリを隠したりできる「ゲストモード」を用意しており、これまで以上のスマートな使い方ができそうだ。

●スマホ市場で世界第3位の位置に

LGは、2012年度から2期連続で100%を超える成長を記録し、グローバルのスマートフォン市場では、サムスン電子、アップルに次ぐ第3位の位置につけている。「G2」の北米市場での評価は非常に高く、上位2社と比べても高い成長率を記録しているという。

その成長を支えたのが、昨年発売の「Optimas G」をはじめとしたハイエンドスマートフォンだ。「G2」はその後継モデルとして、すでに全世界から注目を集めている。国内に登場する日を期待したい。(デジタル&家電ライター/コヤマタカヒロ)

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