石原さとみ 石原さとみ

石原さとみが主演する舞台「新国立劇場演劇『ピグマリオン』」の製作発表が9月26日、同劇場内で行われ、石原をはじめ、平岳大、小堺一機らキャスト陣と演出の宮田慶子、今回翻訳を書き下ろした小田島恒志が会見に顔を揃えた。

新国立劇場演劇『ピグマリオン』チケット情報

名作ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作としても知られるジョージ・バーナード・ショーのロマンス喜劇。石原は下町のひどいなまりを話す花売り娘イライザ役。平が演じる言語学者ヒギンズに出会い、上流階級の話し方とマナーについて教育を受けることになる……。

会見で石原は「女性の演出家の方と、女性が主人公の素敵なお話をずっとやりたいと思っていた。宮田さんの発する言葉がとても的確でわかりやすい。ご指導のもと、イライザとともに成長していきたら」と挨拶。下町の汚い言葉を話す役については「人生で発したことのない言葉を使ってる」「『くそっ』って言ってます……」と恥ずかしそうに明かした。

バーナード・ショーの戯曲はミュージカル版と大きく異なり、当時の社会を鋭く風刺する喜劇。その違いについて石原は「「こっちのエンディングのほうが好きです。可愛い女の子がきれいな女性になるという単純なストーリーじゃない。男と女のドロドロした人間的な愛のドラマが面白い。演じる側としては、ファンタジーでは物足りない。心のざわざわした部分が客席に伝わるとうれしいなと思います」と意欲十分。

対する平は「『マイ・フェア・レディ』を見て、ヒギンズ教授はダンディで知的な人物だと思っていたのですが、宮田さんから「マザコンで変人の役だから」と言われまして……。本読みを始めたらなるほど、その通りで稽古2日目で早くも苦戦しています」と本音をポロリ。石原に「でも、びっくりするぐらいぴったりです」と言われて苦笑い。イライザの父ドゥーリトル役の小堺は「言葉をきちんと使わないと伝わらないお芝居。先日は6時間かけて本読みをしまして、その日は脳みそが充血して9時に寝てしまいました」と笑わせた。

会見には共演する綱島郷太郎、倉野章子、春風ひとみ、増子倭文江、橋本淳も出席。公演は11月13日(水)から12月1日(日)まで東京・新国立劇場 中劇場にて。チケット発売中。