『バンギャルちゃんの日常2』をよろしくお願いします!

めんま:それに、自分がこうやって大人になってからつくづく思うんですけど、90年代に東京ドームや武道館をやっていたバンドって当時20代なかばだったりするんですよね。10代の頃は彼らのことをカリスマ視していたんですけど、今の私よりも年下なのに、あんな状況にいたなんて…と比べても仕方ないんですけど、別の意味で「本当に凄かったんだな」と思えたり。

東海林:そんな若いのに、インタビューするときもいっぱしの大人みたいな口を利いていたわ(笑)。

めんま:そういうインタビューを読んで、中高生の頃は「バンドマンがこんなに頑張っているんだから、私も頑張ろう!」と思ってました。…いや、大学の卒業制作の時も、たまたまテレビでLUNA SEAのライブドキュメンタリー番組をやっているのを観て「LUNA SEAだってこんなに努力しているのに、こんないいかげんな作品じゃダメだ!」と最初から作り直したりしてました(笑)。

V系を聴いてバンドを始める人も多いと思うんですが、そんな風に「生き方」自体に影響を受けるバンギャルさんも多いと思うんですよ。

東海林:バンドを応援してることが、ひいては自分の人生に影響を与えるということもあるのね。みんな純粋だものね。

めんま:たとえば、コスプレが高じて服飾方面に進んだり、旅行会社で遠征の知識を活かしてる人もいるんですよ。

東海林:面白いわ~。ファンひとりひとりに色々な裏側があるのよね。…そんな話を聞いたらhideちゃんもきっと喜ぶわよ。本当にあの人はファン想いだったんですよ。ファンレターもすごく読んでると言ってたし。だから、ファンの日常が描いてあるこのマンガのこともきっとすごく面白がってくれたと思うわよ。