人気アクションゲーム“戦国BASARA”の舞台化シリーズ第14弾、「斬劇『戦国BASARA』第六天魔王」が、間もなく開幕。そこで明智光秀役として新たに参加する、瀬戸祐介に話を聞いた。

斬劇「戦国BASARA」第六天魔王 チケット情報

舞台版は初演から観ており、それを機にゲームも始めたという瀬戸。それだけに本作への出演は、「単純に嬉しかったですし、気合いが入りましたね」と意欲をみなぎらせる。しかもそれが、明智光秀という大役であればなおさら。「初演の時もすごく印象に残る役だったので、正直驚きました。しかもこれまで谷口(賢志)さんが7年もの間やられてきた役ですから。僕が真似しようとしても出来ないと思うので、演出のヨリコ(ジュン)さんや殺陣師の方と一緒に、また新たな光秀をつくっていけたらと思います」

瀬戸本人も「バサラといえば殺陣」と言い切るほど、そのダイナミックなアクションシーンが大きな魅力のひとつ。『刀剣乱舞』シリーズへの出演など、殺陣経験も豊富な瀬戸だが、この役はひと筋縄ではいかないよう。「光秀の武器は刀ではなく、でっかくて重い鎌ふたつですからね。“殺陣素人”どころか“殺陣赤ちゃん”みたいな(笑)。ただ刀では出せないようなダイナミックさ、ひと振りのカッコよさは鎌ならではだと思うので、いかに速く、いかに美しく振れるかっていうのを意識していけたらと思います」

物語の舞台は群雄割拠の戦国時代。“第六天魔王”こと織田信長による恐怖支配を打破すべく、伊達政宗、真田幸村らが戦いを挑んでいく。「今回面白いのは、1幕と2幕で内容がまったく違うこと。だから2本立て感覚で、1作で2倍楽しむことが出来ると思います。また光秀自身のドラマもしっかりと描かれていて。だから僕の頑張り次第では、ただのイヤな奴ってことではなく、ちょっと切ない感じにも映るんじゃないかなと。不器用な奴というか、愛されるキャラにもなれそうな気がします」

さまざまな作品で存在感を発揮してきた瀬戸だが、バサラでの光秀役は、そんな彼をさらに大きく成長させてくれそうだ。「新しいジャンルの役ですし、自分にとっても大きな挑戦だと思います。またひとつ自分の引き出しを増やせるような役になるんじゃないかなと。とりあえず一番の課題はやっぱり鎌。最近ちょっと仲良くなれてきたかな、LINE交換出来たかなってくらいなので(笑)。これからもっと密に連絡取り合って、『瀬戸の光秀もいいよね』って言われるようなものを目指していきたいと思います」

舞台は3月2日(金)から11日(日)までAiiA 2.5 Theater Tokyoでの東京公演の後、3月16日(金)から18日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演する。チケットはいずれも発売中。

取材・文:野上瑠美子