(左奥から)ミムラ、玉山鉄二、綾野剛、田中直樹(ココリコ)、(左奥から)ミムラ、玉山鉄二、綾野剛、田中直樹(ココリコ)、(左手前から)深川栄洋監督、黒木瞳、大森南朋、田中麗奈、武田鉄矢

WOWOWの連続ドラマWで放送される「LINK」の完成披露試写会が29日に開催され、主演の大森南朋をはじめ、、田中麗奈、玉山鉄二、ミムラ、田中直樹(ココリコ)、綾野剛、武田鉄矢、黒木瞳、深川栄洋監督が第1話上映後の舞台あいさつに登壇した。

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元警察官で政治家の警備を担当することになった主人公に警備対象の次期首相候補、内部告発によって左遷された女性検事、信用金庫の職員、中学教師などの人生が様々な事件や行動をきっかけにリンクし、また新たな事件へと繋がっていくさまを描く。

連続ドラマ初演出となった深川監督は「(1話を)1時間でまとめるのは難しかったです。映画は2時間で起承転結を描きますが、今回は5週にわたって観客(視聴者)の集中力を保たないといけない。緩急に気をつけました」と振り返る。大森はいずれも主演を張るだけの人気と実力を備えた共演陣に囲まれ「おこがましいです」と恐縮。「群集劇ということでまずバランスを考えました。(無口な主人公を演じて)どう佇んでいるのか? しゃべらずに立っているのも難しかったです。僕自身は結構、おしゃべりで似ていないので」と苦労を明かした。

綾野はIT企業の若き社長を演じたが「この3年の中で一番苦労した」と述懐。あまり他人と向き合うことがなく、一人で表現しなくてはならない場面が多く、「相手がいて会話することで芝居が成り立っていたんだなと改めて感じました」と自らの芝居を顧みる経験になったようだ。ちなみに大森にとっては共演者の多くが過去に作品を共にした2度目以上の俳優が多い中で「綾野君と向かい合って芝居をするのは初めてだった」という。「現場で向き合って、初めてそれに気づいて、急に照れ合いました(笑)。一度、楽屋に戻ってクールダウンして臨んだ」と現場でのエピソードを明かしてくれた。

物語にちなんで登壇陣は人やものとの意外な“つながり”についての経験やエピソードを披露したが、玉山はその中で過去にあるSNSに参加していたことを告白。「友達も増えて、毎日つぶやいたりしてたんですが、ある日僕の“なりすまし”が現れて、しかも僕のことをなりすましだと主張して、運営会社から『身分証をスキャンして送って下さい』と連絡があり、それがきっかけで全てやめました」となりすまし被害の経験を明かし、これには観客のみならず登壇陣も驚いていた。

連続ドラマW「LINK」
WOWOWプライムにて10月6日(日)より毎週日曜夜10時からスタート(全5話)