鬼才ブライアン・デ・パルマ最新作『パッション』本編映像が公開

2013.10.4 17:38配信
『パッション』(C)2012 SBS PRODUCTIONS - INTEGRAL FILM - FRANCE 2 CINEMA

鬼才ブライアン・デ・パルマ監督が『ミッドナイト・イン・パリ』のレイチェル・マクアダムスと『プロメテウス』のノオミ・ラパスを主演に迎えたサスペンス映画『パッション』の本編映像の一部が公開された。

『パッション』本編映像

本作は広告会社を舞台に、強い上昇志向をもち、広告会社の重役へとのぼりつめたクリスティーン(マクアダムス)と、アシスタントの女性イザベル(ラパス)が熾烈な戦いを繰り広げる様と、そこで起こったひとつの殺人事件を描く。

このほど公開されたのは、クリスティーンが何者かに襲われるシーン。映像は劇場でドビュッシーのバレエ『牧神の午後』を観ているイザベルを捉えたショットから始まり、続いて自宅でのパーティを終えてゲストを見送るクリスティーンが描かれる。そこで突然、イザベルが観ているであろうバレエの模様と自宅にいるイザベルが二画面同時進行で描かれる。

“スプリット・スクリーン”というこの手法は、ひとつの画面を複数に分割するもので、リチャード・フライシャー監督の『絞殺魔』やジョン・フランハイマー監督の『グランプリ』などで効果的に使われている。デ・パルマ監督も『ファントム・オブ・パラダイス』や『キャリー』『スネークアイズ』など過去作で繰り返し“スプリット・スクリーン”を使ってきたが、本作では画面の左半分がバレエのステージをそのまま映し出す斬新な映像になっている。デ・パルマ監督はこの一連のシークエンスについて「一方の画面は非常にロマンティックで、片方の画面は非常に暴力的という並列に対して、観客が反応するかまったくわからなかったが、僕はその奇抜さが気に入っている」とコメントしている。

正体不明の何かが登場人物に忍び寄る緊張感あふれるシーンと、優雅なバレエの映像を同時に観賞することで、観客は今までに味わったことがない感覚をおぼえる。と同時に、二画面を平行して観ることで“クリスティーンを襲った犯人発見のヒントを見逃してしまったのでは?”という疑いをおぼえるはずだ。デ・パルマ監督の映像美学を存分に楽しめる『パッション』は日本でも多くのファンを魅了するのではないだろうか。

『パッション』
公開中

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