トリノ王立歌劇場「仮面舞踏会」 (c)Ramella&Giannese / Teatro Regio Torino トリノ王立歌劇場「仮面舞踏会」 (c)Ramella&Giannese / Teatro Regio Torino

大絶賛を浴びた2010年の初来日公演から3年。“イタリアの至宝”と賞賛されるオペラハウス、トリノ王立歌劇場が、今秋に来日公演を開催する。

「トリノ王立歌劇場 2013年 日本公演」のチケット情報

1740年に創立されたトリノ王立歌劇場は、あのミラノ・スカラ座よりも古い歴史を誇るイタリアの名門。創立当初から北イタリア最高のオペラハウスと絶賛され、創立時の座席数2500席は当時のヨーロッパで最大規模の収容人数を誇ったという。19世紀半ばから20世紀初頭に黄金期を築き、同時期にはプッチーニ『マノン・レスコー』(1863年)、『ラ・ボエーム』(1896年)の初演が行われている。

1936年の火災による焼失、第二次大戦後の混乱を経て、しばらく不遇の時代を過ごすも、1973年にようやく再スタートを切った同劇場。2007年にはジャナンドレア・ノセダを音楽監督に迎え、往年の名門としての輝きを徐々に回復。メトロポリタン歌劇場をはじめとする世界の超一流歌劇場で活躍中の俊英ノセダのもと、最高峰の歌手たちが次々と招かれ、プロダクションの充実ぶりには欧米のオペラシーンでも注目の的となっている。

そんなトリノ王立歌劇場の充実ぶりが日本のファンへと伝わったのが、2010年の初来日公演だ。音楽監督ノセダ自らの指揮、ナタリー・デセイ、バルバラ・フリットリ、マルセロ・アルバレスら当代きっての歌い手たちを伴い、ヴェルディの『椿姫』とプッチーニの『ラ・ボエーム』を上演。オーケストラ、合唱ともに非常に高いクオリティのステージを披露し、「これぞ本場のイタリア・オペラ!」という熱演が連日繰り広げられ、音楽誌や新聞各紙でも軒並み絶賛を博した。

賞賛の嵐となった初来日から3年、ファン待望の再来日公演では「イタリアの歌劇場の公演だからこそ、ヴェルディとプッチーニの名作をお見せしたい」と音楽監督ノセダが語るように、『仮面舞踏会』と『トスカ』の傑作2演目を上演。さらにはヴェルディの生誕200年を記念して「レクイエム」の特別コンサートも開催される。歌手陣には、バルバラ・フリットリ、ノルマ・ファンティーニ、マルセロ・アルバレス、ラモン・ヴァルガス、ガブリエーレ・ヴィヴィアーニなど、本場ヨーロッパも羨むような豪華キャストが実現。初来日から3年、ますます充実の一途をたどる名門トリノ王立歌劇場が、イタリア・オペラ最高峰の舞台を約束してくれることだろう。

「トリノ王立歌劇場」2013年日本公演は、11月29日(金)より12月8日(日)まで開催。チケットは発売中。

■トリノ王立歌劇場 2013年 日本公演
【ヴェルディ:仮面舞踏会】
12月1日(日)・4日(水)・7日(土) 東京文化会館
【プッチーニ:トスカ】
11月29日(金)・12月2日(月)・5日(木)・8日(日) 東京文化会館
【特別コンサート ヴェルディ:レクイエム】
11月30日(土) サントリーホール
【特別演奏会】
12月6日(金) 東京文化会館