『もうひとりの息子』 (C)Rapsodie Production/ Cite Films/ France 3 Cinema/ Madeleine Films/ SoLo Films

昨年の東京国際映画祭でグランプリ&監督賞を受賞したフランス映画『もうひとりの息子』が19日(土)より公開される前に、様々な分野で活躍する女性からのコメントが届いた。本作は、イスラエルとパレスチナの問題を背景に、“子の取り違え”という信じ難い出来事に直面するふた組の家族の選択と決断を描いたヒューマンドラマだ。

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映画は、兵役のために検査を受けた結果、両親の実子でないことを知ったイスラエル人の青年を主人公に、出生時の取り違いによりイスラエルとパレスチナという異なる祖国を持つことになった息子と、敵対関係にあるふたつの国で暮す父母の姿が描かれる。

一児の母親でモデルの富岡佳子は「母は強い。それより子供はもっと強い! 母として、とてもシンプルで大切な事を教わった」、二児の母親でモデルの道端カレンは「苦しくて切なくて歯痒い。そして、家族の愛の力を感じる物語」、ミュージシャンで母親でもあるカヒミ・カリィは「思い切り胸を揺さぶられ、身体に作品が残って抜けていかない」とコメントを寄せている。また、映画評論家のおすぎは「今年の私のベスト1は先月まで『嘆きのピエタ』でしたが、『もうひとりの息子』に変わりました。とにかく万人が見て、感銘を受けるべき作品であります」と語っている。

『もうひとりの息子』
10月19日(土)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開