上戸彩

女優の上戸彩が8日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で行われた映画『おしん』の記者会見に、主演を務める子役の濱田ここねちゃん、30年前のTV版でおしんを演じ本作にも出演している小林綾子とともに出席。平成の時代に「おしん」を映画化する意義について「私も含めて最近の若い人は、自分で限界を決めてしまいがち。でもおしんが頑張る姿を見てもらえれば、『まだできる』『もっと頑張ろう』と皆さんの背中を押してくれるはず」と語った。

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1983年に放送され社会現象を巻き起こしたNHK朝の連続テレビ小説を放送開始から30年となる節目の今年、映画化するもの。おしんの少女時代に焦点を当て、山形の貧しい寒村に生まれた少女がさまざまな困難にぶち当たりながらも、ひたむきにたくましく生き抜く姿を描き出す。

会見に駆けつけた海外メディアは、本作が描く日本独自の価値観や、出演者の役作りなどに興味津々。上戸らも普段とはひと味違う切り口の質問に、新鮮さを覚えている様子だった。

オーディションで“平成おしん”に抜擢されたここねちゃんは「日本には『おもてなし』を超える魔法の言葉があります。手と手を合わせながら『おねげえするっす』と言えば、周りの人たちが助けてくれます。ぜひ覚えてください」とニッコリ。将来の夢を聞かれると「アクトレス(女優)…です。上戸さんや小林さんみたいになれれば」と英語を交えた返答で、外国人記者にアピールしていた。

また、小林は「おしんの“しん”には、辛抱の辛(しん)、心(しん)、真(しん)といったいろいろな意味が含まれている」とタイトルについて解説。30年前の自分と比較し、「私よりもずっとずっと大変だったはず。平成の新しいおしんだと思う」とここねちゃんに太鼓判を押していた。

『おしん』
10月12日(土)全国公開

取材・文・写真:内田 涼