5歳「ブックモンスター かじり屋ニブルス」(イギリス)

ブックモンスター かじり屋ニブルス

作・絵/エマ・ヤーレット
訳/かまち ゆか

なんでも食べちゃうかじり屋ニブルス。大好物は、本!お話の世界に飛び込んで、あっちをかじり、こっちをかじり、物語は大混乱!

フラップをめくり、穴から覗いて、つかまえろ!楽しいしかけ絵本。「ケート・グリーナウェイ賞」ノミネート。

ワールドライブラリーおすすめポイント

物語をおかしく変えてしまうかじり屋ニブルス。皆の知っている名作、『三びきのくま』、『赤ずきんちゃん』、『ジャックと豆の木』がどんどん変なお話に。名作を読むきっかけにもなります。笑顔があふれるオススメの一冊です。

6歳「ふしぎな宇宙」(ロシア)

ふしぎな宇宙

エマとノアと犬のマーシーと一緒に、宇宙を見に行こう!宇宙船ってどうやってとぶの?月にはどうしてくぼみがたくさんあるの?惑星の内側は何でできているのかな?めくるしかけが54個もついた、楽しい宇宙の図鑑です。

ワールドライブラリーおすすめポイント

全ページにたくさんの窓開きしかけがあり、子どもの知的好奇心をしっかり満たしてくれます。

子どもが宇宙と科学に興味を持つ年頃になったらぜひ読ませて欲しい図鑑です。(大人が先に読むことをオススメします。質問される前に予習しておきましょう!)

7歳「だれがいちばんえらいの?」(インド)

だれがいちばんえらいの?

作/ミーナ・ラグナータン
絵/ハーシャ・ナガラジュ
訳/しかた まさみ

むかし、地球上の生きものたちは、あらそいをなくすため、いちばん種類の多い生きものに世界をまかせようときめました。いったい、だれがリーダーになるのか?

はずかしがりやの風変わりな生きものが、すべてを解決します。

ワールドライブラリーおすすめポイント

「あらゆる生きものは共存している」というシンプルな真実が楽しく描かれた、オーストラリアの先住民アボリジニの民話にもとづいた物語。

小学生になりたくさんのお友だちと出会う子どもたちに読んで欲しい絵本です。

海外の絵本のよさ、おすすめポイントは?

日本の絵本にもよい絵本はたくさんありますが、今回は海外の絵本のよさを教えていただきました。

林:海外の絵本は、よさそうなものがたくさんあるのですが、やはり言語の壁があったり、そもそも探し方がわからなかったりします。そんな中でも、海外絵本の魅力はどんなところでしょうか。

岩永さん:そうですね。まず色彩が豊かで見ているだけで楽しい絵本も多いですね。ワールドライブラリーでは多様性を大切にする絵本を多く扱っていますが、私たちの文化と違った海外ならではの街並みや服装、背景や考え方などが絵本から読み取れるのは魅力だと思います。

さまざまな国の絵本を読んでみると、どこの国の子どもも大人も、おもしろいお話、楽しいお話、やさしい気持ちになれるお話が好きなんだなと感じますし、日本の絵本と同じように、それぞれの国の絵本の作り手の遊び心が詰まっているのが、とても素敵だと思います。

林:私も絵本が好きなのですが、大人も読める、年齢に関係なく楽しめる海外絵本はありますか?

岩永さん:ありますよ!まず1冊目はノルウェーの絵本で、本の真ん中に貫通した穴があいたしかけ絵本『穴』(オイヴィン・トールシェーテル作・絵、ひだに れいこ訳)です。

新しい部屋に引っ越してきたら、壁に穴が開いているのですが、「ぼく」が動くと床や扉に穴も移動するんです。なんの穴?どこから来たの?謎だらけの穴。やっとつかまえた穴を箱につめて、研究所に持っていくのですが…。

少ない言葉でストーリーが進むので、想像力が膨らみます。読み終わると、良質な映画を見たような気分になる北欧らしいオシャレな一冊です。

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