2年ぶりに行われるSKYシリーズ。”K”川崎フロンターレと”S”湘南ベルマーレによる神奈川ダービーが、ひと足早く『フライデーナイトJリーグ』としてキックオフを迎える。
ともに開幕戦は白星発進となった。
王者川崎Fは『FUJI XEROX SUPER CUP 2018』でセレッソ大阪に2-3で敗れ、『ACL 2018』でも上海上港に0-1、蔚山現代に1-2とまさかの公式戦3連敗で『2018明治安田生命J1リーグ』第1節に臨んだ。16・21分とジュビロ磐田に決定機を作られ、肝を冷やした川崎Fだが、ゴールを死守すると、流れがやって来た。24分にMFエドゥアルド・ネットのクロスをDFラインの裏へ抜け出したMF中村憲剛がヘティングで合わせて、川崎Fが先制。43分のコーナーキックは相手DFに跳ね返された中村だが、再度クロスを上げ、CB谷口彰悟がヘティングシュートをズバリ。さらに45分にも、中村のフリーキックをニアサイドのエドゥアルドが頭で押し込んだ。川崎Fがこれまでのうっぷんを晴らすかのようなヘディングシュート3連発を決めたのだ。後半は磐田がリズムを取り戻すも、GKチョン・ソンリョンがゴールを許さず3-0の完勝を収めたのだった。
鬼木達監督が「やはりいい時間帯にいい形で得点が取れた。このことに尽きる。あとは昨年まで続けていた体を張るところや走り切るところを選手が最後までやり続けてくれた」と称えれば、1ゴール2アシストの活躍を見せた中村も「先に失点しそうなピンチがあり、あれを決められていたらどうなっていたかわからない。何よりも勝つことが一番だったので、これが薬。やっぱり結果がすべて。これで、また前に進んでいける」と上を向いた。
一方、湘南は同じJ1昇格組のV・ファーレン長崎をホームで迎え撃った。8分にMF松田天馬が、右サイドを力強いドリブルで駆け抜け、クロスを供給。FWイ・ジョンヒョプが右足を振り抜き、新戦力ふたりの個の力で先制。10分後にフリーキックから同点にされるも、湘南も得意とするセットプレーでやり返す。80分、ペナルティエリア外、絶好の位置でフリーキックを得ると、10番・秋野央樹が雑妙にコントロールされたキックを披露。DF、ポスト、またDFに当り、跳ね返ったこぼれ球を途中出場のMF石川俊輝が詰めて、勝負あり。湘南が少ないチャンスを確実に生かし、勝利を収めた。
リーグ戦の直接対決を振り返ってみると、川崎Fが13勝5分6敗とリードするが、過去5年間の対戦では2勝2分2敗と全くの五分。直近の対戦成績でリードし、開幕2連勝を飾るのは川崎Fか湘南か。『明治安田J1』第2節・川崎F×湘南は3月2日(金)・等々力陸上競技場にて開催。チケット発売中。