ソニーは、10月8日、「VAIO」2013年秋冬モデルとして4シリーズ17機種を発表した。10月19日から順次発売する。使用シーンに合わせて形状を変えることができる2-in-1モデルを拡充し、新たな変形機構を採用した「VAIO Fit 13A/14A/15A」を投入する。

発表会で、VAIO&Mobile事業本部の赤羽良介本部長は、「インターネットに接続できるデバイスが増え、ノートPCの需要が低下している。これからのノートPCが目指すものは、『タブレットやスマートフォンのような快適性』と『ノートPCにしかできないソリューション』だ」とVAIOの方向性を提示。使用シーンに合わせて変形する新モデルを紹介した。

「VAIO Fit 13A/14A/15A」は、ノートPC背面のラインを軸に画面が回転するマルチフリップヒンジを採用。通常のキーボードモード、液晶面を回転させて相手側に見せるビューモード、タブレット端末のような形状で快適な操作ができるタブレットモードに変形する。また幅広い色域表現を実現する「トリルミナスディスプレイ for mobile」や独自の超解像技術を搭載し、写真や映像を高精細に描写する。「VAIO Fit 13A」は、最薄部約14.3mm、重さ約1.31kgの小型・軽量ボディなので、モバイルPCとして活用できる。

「VAIO Tap 11」は、本体にワイヤレスキーボードが付属するタブレットPC。背面のスタンドを立てて快適にタイピングできるキーボードモードと、タッチやペンでの操作に最適なタブレットモードを、シーンによって使い分けることができる。重さは約780gと軽量で、キーボードはマグネットで液晶画面に装着できるので持ち運びに便利。キーボードは本体装着時に自動充電する。

専用のデジタイザースタイラスペンが付属し、本体側面にはペンを取り付けるホルダーが備わる。背面カメラには、有効799万画素の「Exmor RSセンサー」を搭載。「トリルミナスディスプレイ for mobile」や超解像技術によってコントラストのはっきりした鮮やかな色を描写する。

「VAIO Duo 13」は、独自のSurf Slider方式を採用し、画面をスライドすることでPCとタブレット両方のスタイルで使用できるハイブリッドPC。「トリルミナスディスプレイ for mobile」によって豊かな色域を高精細に表現する。底面には、軽くて強度の高い「UDカーボン」を採用。軽量ボディながら駆動時間18.5時間を実現し、外出先でもストレスなく使用できる。

今回、新たにKDDIが2014年春に開始する「データシェア」サービスに対応する無線WAN(LTE)内蔵モデルを店頭販売する標準仕様で展開。「SVD13229DJB」と、VAIOオーナーメード/法人向けカスタマイズモデルで「無線WAN」を搭載したモデルは、10月15日から「先取り!データシェアキャンペーン」の対象機種になる。

「VAIO Pro 11/13」は、本体側面の断面が六角形状の「ヘキサシェル」デザインと軽くて強度の高い「UDカーボン」を採用し、軽量ボディと高い堅牢性を実現した高性能ウルトラブック。フルHD液晶ディスプレイ「トリルミナスディスプレイ for mobile」で、繊細な色のニュアンスを細部まで再現する。13.3型ワイドモデルは約19mm、11.6型ワイドモデルはキーピッチが約17mmと広いので、タイピングが快適。机との段差を抑えたパームレスト設計で、手首にかかる負担が少ない。

付属ソフトのAdobe Photoshop Elements 11は、2013年夏モデルでは体験版だったが、2013年秋冬モデルでは製品版にアップグレードした。

店頭販売する標準仕様モデルの価格はオープンで、実勢価格は「Fit 13A」の「SVF13N19DJS」が17万円前後、「Fit 14A」の「SVF14N19DJS・P」が14万円前後、「Fit 15A」のインテルCore i3-4005U搭載モデル「SVF15N17DJS・B・P」が16万5000円前後、Core i7-4500U搭載モデル「SVF15N18DJS・B・P」が19万円前後、専用のタッチペンが付属する最上位モデル「SVF15N19DJS」が22万5000円前後、「VAIO Tap 11」の「SVT11218DJB」が17万円前後、「VAIO Duo 13」の「SVD13228DJW・B」が18万円前後、LTE内蔵モデル「SVD13229DJB」が19万5000円前後、「VAIO Pro 11」のタッチ非対応の「SVP11218DJBI」が15万円前後、タッチ対応の「SVP11219DJB」が16万円前後、「Pro 13」の「SVP13219DJB」が17万円前後の見込み。