『ブロークンシティ』(C)2012 Georgia Film Fund Seven LLC and Monarchy Enterprises S.a.r.l.

『ザ・ファイター』『テッド』のマーク・ウォールバーグと名優ラッセル・クロウが競演するクライム・サスペンス『ブロークンシティ』の冒頭映像がこのほど公開された。重厚な映像と存在感のある名優ふたりの演技がじっくりと楽しめる映像だ。

『ブロークンシティ』本編映像

本作はかつては刑事として活動していたが、現在は私立探偵をしている主人公ビリー(ウォールバーグ)が、市長のホステラー(クロウ)の調査依頼を受けたことを機にホステラーの巨大な陰謀に巻き込まれていく様を描いた作品。ウォールバーグとクロウ、米映画界を代表する実力派俳優の“真剣勝負”が見どころの作品だ。

このほど公開されたのは映画のオープニング・シーン。まずは暗闇からビリーの激しい息づかいが聞こえ、やがて警察のバッジをつけ、銃を構えているビリーの姿がゆっくりと見えてくる。彼の足下には男の死体が横たわっており、カメラはビリーの周囲をゆっくりと旋回する。タイトルと短い空撮ショットに続いて描かれるのは、法廷で裁かれようとしているビリーの姿だ。彼は捜査中に何者かを射殺し、そのことが殺人になるか正当防衛になるかで争っている。裁判所の外では彼を“殺人警官”だと叫ぶ団体がおり、ビリーは窮地に追い込まれている。場面が変わって登場するのは、ゆっくりとグラスに酒をつぎ、不敵な笑みを見せる市長ホステラーだ。映像はここで終了しており、告発された刑事と市長が一体、どこで出会い、どのような関係になるのかはわからない。

この後、物語は観客の予想を大きく裏切りながら二転三転していくが、主軸にあるのは、過去に縛られ、苦悩に満ちた表情を見せるビリーと、権力も情報も牛耳っている市長ホステラーの対決だ。この後、物語はどうなるのか? ビリーとホステラーの対決の行方は? 冒頭映像を観ながら公開まで想像を膨らませてみてはどうだろうか。

『ブロークンシティ』
10月19日(土)、新宿バルト9 他全国ロードショー