崖っぷちのF・マリノス、余裕のレイソル。それでも、決勝の鍵は同じ?

2013.10.10 16:5配信
中村俊輔(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS 中村俊輔(横浜F・マリノス) (c)J.LEAGUE PHOTOS

『ナビスコカップ』準決勝初戦・柏レイソル4-0横浜F・マリノスの結果によって、柏がほぼファイナルの切符を手にしたと言っていいだろう。試合後、大勝にも「今日勝利したが、まだ何も決まっていない。あと90分あるので気を引き締めて準備をしたい」と語ったネルシーニョ監督が、油断するとは考えにくい。もちろん、横浜FMは白旗を上げたわけではない。樋口靖洋監督は試合後、「我々は次4点以上取らないといけない。しっかりと準備をして、なんとしてもリベンジを果たしたい。今日の借りは三ツ沢で返したい」と語っている。

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だが、柏を相手に4点以上奪うのは至難の業だ。リーグ戦の順位こそ11位と低迷しているが、『ACL』ではJリーグ勢唯一の4強入りを果たし、昨季は『天皇杯』、一昨年はJ1リーグ戦とタイトルを取っている。そもそも、リーグ戦で首位争いをする横浜FMだからと言って、大量得点を狙ってやってのけるなんて無理な話である。

では、横浜FMはどう戦うべきか。0-4のスコアを一旦頭から消して、普段通りの戦い方をする以外に方法はない。相手ボールには前線からプレッシャーをかけ、ボールを奪えば中村俊輔を中心にパスを回していく。大量得点を意識するあまり、前かがりになれば、柏のカウンターの餌食になるだろう。ペースを掴めばチャンスは必然的に多くなる。幸い、中村はキレキレの動きを見せ、マルキーニョスも相変わらずの高い決定力を誇る。さらにはフリーキックやコーナーキックなど、飛び道具もある。パワープレーなどは最後の最後に打って出る策だ。

絶対有利の柏だが、ベストメンバーではない。DF・増嶋竜也、MF・大谷秀和ら守備のキーマンは戦線離脱している。栗澤僚一&茨田陽生、もしくは谷口博之らの中盤のチェックが重要となる。リスクを冒さず、攻撃は工藤壮人や田中順也らアタッカー陣に託せばいい。横浜FMの心理は理解しているはずだ。柏も広州恒大との『ACL』準決勝初戦を1-4で落とし、10月2日のアウェイ戦では慣れ親しんだ4-2-3-1ではなく、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2で大逆転を目論むも結果は0-4……。単純に助っ人の決定力の差もあったが、「早くゴールを奪わないと」という気持ちがもたらす負のスパイラルを痛感したことだろう。柏は『ACL』準決勝の教訓を、逆の立場で『ナビスコ杯』準決勝で生かすことになる。広州恒大戦や1-3で敗れた前節の川崎フロンターレ戦の結果を必要以上にナーバスに考えることはない。

決勝進出には奇跡を起こすしかない横浜FMと余裕を持って次の90分間に臨める柏。両軍の置かれた状況は正反対だが、求められるものは同じである。平常心で普段通りのサッカーを展開するのみだ。『ナビスコ杯』準決勝・横浜FM×柏は10月12日(土)・ニッパツ三ツ沢球技場でキックオフ。チケット発売中。

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