『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編/叛逆の物語』(C)Magica Quartet/Aniplex・Madoka Movie Project Rebellion

魔法少女たちの新しい物語がついに紐解かれる。2年前にテレビで放送されたアニメーション作品『魔法少女まどか☆マギカ』は、そのキュートなビジュアルと刺激的なストーリーによって第15回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞を受賞するなど一大ムーブメントとなった。

昨年、TVシリーズを再編集した劇場版前/後編が公開され、人気はますます過熱するばかり。全国の劇場43スクリーンという規模ながらも、2作品あわせて11億円を超える興行収入を記録。その人気の大きさを示した。そんな本作の待望の続編となる完全新作版がついにスクリーンに登場する。謎の生物キュゥべえに導かれ、魔法少女と魔女の戦いを目撃したごく普通の中学生・鹿目まどかが、華麗な魔法少女に憧れつつも、やがて魔法少女の残酷な最期を目の当たりにする、というのがTV版のストーリー。今回は6人目の魔法少女となる百江なぎさが登場するなど、続編ならではの新展開にも期待ができそうだ。

総監督は『物語』シリーズなどヒット作を次々と手掛けている新房昭之、脚本は『Fate/Zero』や『翠星のガルガンティア』などで注目の虚淵玄。キャラクター原案は『ひだまりスケッチ』で人気を集める蒼樹うめと、TVシリーズの制作スタッフが続投する。またアニメーション制作も、引き続きシャフトが担当し、彼らの総決算ともいうべき映像表現があますことなく詰め込まれている。すでにキャストのアフレコは終了し、制作は順調の様子。どうやら“新編”というサブタイトルにふさわしい挑戦的な内容になっているようだ。

『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 新編/叛逆の物語』
10月26日(土)全国公開

『ぴあ Movie Special 2013 Autumn』(発売中)より
文:志田英邦