FC東京との開幕戦で星を分けた浦和レッズが、新体制で白星発進したサンフレッチェ広島を迎え撃つ。『2018明治安田生命J1リーグ』第2節で両軍が激突する。

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開幕戦では浦和のいい面と悪い面が出た。試合開始からMFマルティノスが右サイドを積極果敢にドリブル突破を図り今季の攻撃パターンを印象付けた。10分にMF柏木陽介がペナルティエリア手前で浮き球を直接左足アウトサイドで蹴り込んだかと思えば、43分には柏木がハーフウェイを超えたところで左足一閃、CF興梠慎三の右ボレーを引き出した。今季も柏木-興梠のホットラインは、健在だ。

だが、先制点を奪ったのはFC東京だった。ボランチ高萩洋次郎がハーフウェイ付近からスルーパスをCB槙野智章、右SB遠藤航の間に通すと、2列目の東慶悟が振り切り、冷静にシュートを沈めた。

先制されると攻守のバランスを欠く悪癖が今季も修正されないのかと思われたが、2分後に柏木のコーナーキックを槙野がスライディングシュートでズバリ。その後もオープンな展開が続くも、いずれも相手守備が上回り1-1のまま試合終了のホイッスルを聞いたのだった。

柏木が「失点した後にすぐに追いつけたことはチームにとってとてもポジティブ。ネガティブにならず、『逆転するぞ』という意思がゴールにつながった」と言えば、槙野も「0-1になってからのゲーム運びで、昨季までは失点の後にバラバラになってしまうこともあった。今年はうまく改善されてすぐに点を取れたのはよかった」とキッパリ。ふたりは課題も認めつつ、前向きな言葉を口にした。

次節で対峙するサンフレッチェ広島も、開幕戦でふたつの顔を見せた。広島は前半から得意のサイド攻撃で次々とクロスを放つと、28分にはMF柏好文のクロスをフリーになったFWティーラシンがヘディングで流し込んだ。2トップを組むパトリックもフリーで控えるなど、完全に北海道コンサドーレ札幌守備網を崩したのだ。

後半、札幌が攻撃の圧力を高めると、広島は人数を割いて守備を固めていく。背伸びせず、現実的な判断のもと泥臭く守り抜いたのだ。城福浩新監督は「生まれ変わるためのスタートということを示すためにも勝点3がどうしてもほしかった。ただ内容を見ると課題がある」と口にした。

今はまだ生みの苦しみの時期と言える浦和と広島。両クラブは『明治安田J1』第2節でどんな顔を見せるのか。浦和×広島は3月4日(日)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。試合前には南広場特設ステージにてOB鈴木啓太のスペシャルトークショーや、スーパーリフティングパフォーマンスチーム「球舞-CUBE-」のステージを開催。チケット発売中。