すでに撮影を終了しているアンジェリーナ・ジョリーの次回主演作『マレフィセント(原題)』に、大きなテコ入れが行われることになった。ジョリーはすでに次のプロジェクトに入っており、再撮には参加しないようだ。

『マレフィセント(原題)』は、「眠りの森の美女」の実写版。意地悪な王妃マレフィセントの視点から語るもので、王女はエル・ファニングが演じる。監督は、今作で劇場用映画監督デビューを果たすロバート・ストロンバーグ。

撮影は昨年行われたが、ディズニーは満足していないらしく、『スノーホワイト』の脚本家ジョン・リー・ハンコックに新しいシーンを書くことを依頼した。監督はストロンバーグが継続して行うが、プロデューサーのジョー・ロスは、撮影の間、ハンコックにも現場にいてもらうよう依頼しているという。2億ドルの大型予算をかけた重要な作品に経験のない監督を起用した理由について、ロスは、彼が『アリス・イン・ワンダーランド』と『アバター』で美術部門のオスカーを受賞したという事実を挙げる。期待どおり、映像はゴージャスに仕上がっているが、オープニングの部分に問題があるため、8日かけて新しいシーンを撮影するとのことだ。

ジョリーは現在、監督作『Unbroken』をオーストラリアにて撮影中で、再撮には関わらない。『マレフィセント(原題)』は来年5月北米公開予定(日本は2014年ゴールデンウィーク公開予定)。

文:猿渡由紀